“おカーさんシリーズ”の再開です。
おなじみ、かどうかわかりませんが、古い自動車をイラスト化する企画なのです。
数回のみの予定です。
今回、取り上げたのは「スバル・アルシオーネ」。
非常に意欲的なデザインですね。
1980年代の後半の車です。
しかし他のスポーティーな自動車の設計思想とは違う部分もあると感じます。
ちょっと車高が高いんですね。
地面から車の底までの高さなんですが、風通しが良さそう。
いわゆるスーパーカーは「地を這うようなデザイン」で、おなかを地面にこすりそうなくらい車高が低いものが多いワケですけど。
今回、アルシオーネさんをイラスト化するにあたり、多くの写真を参照しましたが、オーナーによっては車高を低くしている例も目にしました。
がしかし、ことアルシオーネについてはノーマル状態が一番しっくりくるように思います。
私のイラストでは窓から屋根の高さを、さらに誇張して描きましたが、もともと高さがあるんですよね。他のこの類のスポーティーな車に比べて天井が高め。
つまり私が思うにこの車、車高を落とすと天井の高さが際立ってアンバランスかなという気がします。
なぜ私がこのアルシオーネにおける腰の高さにひかれるのか。
もう少し突っ込みたいです。
もっと昔のスバルのカーで「レオーネ」というおカーさんがいましたが、特に初代レオーネ。
乗用車でありながらの四輪駆動の先駆けなんて言われますが、そのせいなのか、とんでもなく腰高だったんですね。
四輪駆動がどうこうっていうよりトラックのシャーシに乗用車のボディを載せたように感じました。子供ながらに。
雪国なんかでは活躍したみたいなんですけどね。
私の場合、そろばん塾の先生のお宅の愛車だったので、よく目にしました。
子供は視点も低いので、タイヤ越しの風景がよく見えました。
レオーネのおなかと地面の間から見た団地の列の風景は私の中に残る原風景のひとつだと思います。
今回、改めて調べてみたんですけど、アルシオーネって基本的には3代目レオーネからの足回り流用だったらしいです。
だから妙な腰高感があるのか! と、納得しました。
「アルシオーネ」っていうより「元レオーネ」ですね。
しかしその辺を知った後でも「よく作ったな」「いいデザインだな」と感心する気持ちは少しも減りません。ユニークな車だと思います。「アルシオーネ」。