おカーさん〔07〕

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 本日のイラストは「ホンダ1300クーペ」です。
 このクルマも、細かく言うといろんなモデルがあるみたいなんですが、ザックリいきます。
 それにしてもこのフロントデザインですね。
 今回、何枚かイラストにしてみて改めてこの独特の形について自分の頭の中で仮想3Dモデルを形成することができました。
 実に興味深いです。
 かなり前傾的なバランスなのだと理解できました。
 別の言い方をすると、鼻がとがってます。

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 以下はラジオ日記です。

 「現代の音楽」NHK・FM。
 加古隆さんの2回目。良かった。
 やさしいしゃべり方をする方ですけど核にあるものはやっぱり熱量を伴っているのだなとうかがい知れた内容でした。

 作曲するだけではなく、その曲を繰り返し演奏して深めていくことが大切。との加古さんの弁。
 作曲と演奏の両方をする加古さんならでは。

 それとメシアンさんが学校の先生として誠実に正しくあろうとしていた普段の様子が知れて有意義でした。

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 「名演奏ライブラリ」。NHK・FM。なんともタイミングよく作曲家の自作自演録音の特集。演奏だけでなく歌っている人もいました。

 ガーシュインさんご自身の軽妙なリズム感覚に体が揺れました。
 この人って骨の髄までジャズだったんだなという感想。

 アメリカの作曲家だけに絞った選曲でしたが、これほどまでに自作自演がまとめて聞ける企画は珍しいのではないでしょうか。いずれにしろありがたい。

 ヘンリー・カウエルさんの「エオリアン・ハープ」を聞きました。
 「エオリアン・ハープ」って別名は風琴と書いたと思います。
 中国なんかで窓の枠にはめておく針金みたいな楽器というか装置。風が吹くとシュワーンみたいな音が鳴るのを楽しむ。そんな認識ですけど私のコトですので誤認があるかもしれません。
 そうしたサウンドをグランドピアノの特殊演奏で表現した曲。これは興味深く、また音響としても気持ちよくて楽しめました。
 これだけ再現できたら、気まぐれなエオリアンハープが鳴るのを待つ必要もないなと思いました。ピアノ内部の弦を手で直接こするという奏法なんだそうです。

 ヘンリー・カウエルさんって確か「現代の音楽」でもその曲を聞いた覚えがあります。
 日本に来た際に古来の伝統音楽に触れてその印象をまとめた曲。それを聞いたはずなんですが。
 良い印象を持っているわけなんですが、今日の曲でそれがまた深まりました。

 その他にも奇曲・怪曲が聞けて大満足。録音しておいて良かったです。

 そうだ、ちょっと思い出しましたけど、「中国」「風琴」ってことで。
 私の妹が中国の田舎にホームステイした際の体験からなんですが、とにかく真っ平らな土地が多いらしくて。
 木が生えていると遠くからも見えるそうで、そうした所はつまり「道があるところ」なんだとわかるそうです。道の両脇に木を植えてあると。

 逆に言うとそれ以外はバクゼンとした平地っていうか。まぁ実際は農地なんでしょうけども。
 そういう土地柄だと風をさえぎるに、とぼしそうですから、「風琴」。そういうのも良く鳴るんじゃないのって、まぁ想像できるかなと今思いました。

 中国の平野部についての描写は、私ですと安部公房さんの小説なんかで知るんですが、やっぱり「平らだ」ってなことをおっしゃっていたかと思います。

 ほかには近所の博物館で富士山の地質、地層を研究している大学の先生の講義をうかがった際にも、その先生が生まれは中国だったみたいで、日本に戻って「山河」のある風景を知ったとか。

 私なんか富士山の斜面に暮らして生まれてからずっと坂道に苦しめられてきたクチなんで、「けっこーじゃないか! 平らな土地!」って思いますけど、平らも過ぎると飽きるんでしょうかね。
 確かにもしもこの地に富士山が無かったらと想像すると物足りないかなとは思うんですが。

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 「子ども科学電話相談」NHKラジオ第1。午後までまたがる拡大版。
 「虫の寿命が種によってまちまちなのはナゼなんだ!」という疑問が寄せられました。回答としては性成熟に要する期間などを教えてあげた上で、理解をうながすというものだったと思います。

 連日の「小松貴さんの虫ラブ講義」から得た知識で申し訳ないですが、「海の虫の回」で聞いた虫がスゴかったです。(きのうは「小松」と「松田」を間違えて書いてしまいました。すみません。)

 羽化と同時に交尾。産卵してすぐに死んでしまうというメス。ウミユスリカという名前だそうですが、オスも数時間しか生きないと聞いてビックリ。一瞬の命。
 羽化したと思ったら死んでるんですよ。良いんでしょうかそれで。

 なんでも海が大磯の時に発生するとても小さい虫だそうです。
 寿命が極端に短いので全員がタイミングを合わせて羽化しないと生殖できないんですね。

 これはもう別にムシの生態に興味が薄かったりしても、戦慄するというか考えちゃいますね…。人生というかムシ生というか。

 しかしその虫さんたちにしてみれば「ウチらは昔からこの方式でやらせていただいてますよ」とか、そんな感じなんでしょうか…。にしてもヤボを承知でヒトコト言いたくなっちゃいますけどね。