浪人姿のヒーロー・キャット

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 本日のブログ用イラストもラジオを聞いていて思い出したコトから描きました。
 先週でしたか。NHKラジオ第1、午後の番組「武内陶子さんのゴゴラジ」。
 寄せられたお便りの内容としては、「竹で編んだザルを探して東京の専門店街まで行ったが見つからず。結局、大変な苦労をして手に入れました」というようなモノ。

 昔、四谷の街道沿いにあったお店を思い出しました。イラストにあるような深編笠とかを軒先にぶら下げていたお店があったと思います。
 あのお店ってなんだったんでしょうか。遠くから見た感じ、タケとかカヤとかを編んだ民芸品チックなものが売られていたような気がします。

 もう30年くらい前。私のアルバイト時代。
 都内各所の建設現場で働いた後に千駄ヶ谷にあった事務所に帰るワンボックスの車中。
 「ちょっとあの浪人っぽい帽子をかぶってみたい」とかボンヤリ思っていました。

 四谷の新宿通りを通るコトが多かったんですけど、四谷三丁目の交差点から四丁目の交差点の間の北側です。消防関係の博物館がありますけど、その並びって言いますか。どっちかっていうとその昔、若い女性アイドルの方が身を投げた例のビルの方に近いです。

 その先は今ですと新宿南口の通りに接続するトンネルがあるんですけど、私がバイトをし始めた当時はまだ開通前でそのあたりが非常に混んでいました。
 案外、今でも混んでるかもしれませんけど東京を離れて長いというか、バイトをしなくて良くなってからは自動車というモノにほとんど乗らなかった私にはわかりません。

 今でこそ四谷のそのあたりもビルがギッシリ!って感じみたいですけど、当時はけっこうまだパラパラと空き地があって。

 ニュース報道によるとその近辺には地上げの余波でコゲついちゃってる土地も多かったみたいですけど。あの北側の方はどうだったんでしょうか。ボンヤリとした記憶ですがゲートボール場っぽい景色もあったような気がします。
 ニュースでよく見たモメてる土地っていうのはそのすぐ近所の南側の区画。駐車場になってたと思います。

 話はソレますけど代々木の雑居ビルにバイトの面接のために間違って入っちゃったコトがありました。片側にずらっとドアが並んでいるワケなんですがそのトビラほぼ全てに張り紙がしてあって異口同音に「金返せ」「金返せ」「金返せ」ですよ。張り紙っていうかむしろ「おフダ」ですよね。なんか怨念のこもった。
 私なんかまるで無関係なのに緊張しちゃって。
 「コレがあのウワサに聞く「取り立て」か…!」戦慄しましたね。
 どエラい場所に迷い込んでしまったと早々に退散したんですけど。

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 戻しますが、私はサラリーマンだった時も市ヶ谷の会社から千駄ヶ谷のアパートまで四谷の新宿通りを歩いて帰るコトは多かったんですが、不思議なコトに歩いている時にこの「編笠とかを販売店」が気になったコトはなかったです。

 たいてい終電が終わった深夜でしたから、トビラを閉めてしまうと単に普通のおウチっぽい外見でしかなかったのかもしれないです。

 しかしバイト帰りの車中、信号待ちで停車している時には妙に目立っていましたね。不思議。別に派手にしてるんじゃなくてむしろ地味な感じでしたのに。
 異彩を放つ古い外観のお店でしたが、2階建てだったか平屋だったかも覚えていません。
 キツネかタヌキのお店だったのか。そんなワケないですけどね。

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 ラジオ日記です。
 「ひるのいこい」でマーク・ゴールデンバーグさんの曲を聞きました。ガウディのTV・CMですよ。

 前の番組「すっぴん!」では日野市の話題を聞いたんですが、ちょっと思い出がありまして。

 20年くらい前に私のイラストレーターとしてのお仕事が本格的に行き詰まりまして、自動車組み立ての職に就こうと思ったんですね。期間工として。
 日野市の駅からちょっと入ったところの高い丘に会社があったと思います。

 身の回りの品が入った重いカバンを手からブラ下げて門の前まで来た時に「この門をくぐった時点でオレのイラストレーターとしての活動も終わり。これからはしばらく工員だ」って思って丘から見える風景を振り返って、「ここに来るまではオレはイラストレーターだった。この風景は忘れないようにしよう」と思いました。
 まぁ結局、情けないですけど風景としては忘れちゃって思い出せませんが、そう思ったのだけ覚えてます。
 今日のラジオの内容も「日野市の丘、というか坂道」をテーマに語られましたので、重ね合わせるようにして思い出しました。

 さらにマーク・ゴールデンバーグさんの名作アルバムタイトルが「カバンを持った男」。私が18才のコロによく聴いてたんですが。
 そんな感じでつながった今日のラジオ聴取活動でした。