ラジオ日記です。春の改変のためいろんな番組が終わってしまうようなんですが、楽しみにしてきたNHKラジオ第1「歌の日曜散歩」が今日で終わりでした。
長寿番組でしたので「終わる」とは予想もしていませんでした。おどろきです。
他ではかかりにくい歌がたくさん聞けて良かったのですが…。
今年度は「童謡100年」ということで、年代を追っていろんな角度からのお話が聞けて有益でした。
私にしてみれば戦前戦後のポピュラー音楽の背景というか同時進行で童謡がどう続いていたのかがつかめた気がしました。
私の個人的な童謡研究の話になるんですが、宮城道雄さんの「ワンワンニャオニャオ」という曲を知りました。
琴に代表される邦楽の世界からも当時の童謡運動に呼応した動きがあったのだと知ったワケです。
やはりそれまでなかったものを作るという熱気がいろんな人たちを巻き込んで存在したのだなと感じられて嬉しかったです。
戻しますが、番組の月例企画である、各地の歌謡曲にまつわる作家の記念館をめぐる企画も良くて。
古関裕而さんの実像について語られた回が印象に残りました。
スポーツ関連の名曲も多い方で、お顔なんかも写真で見るにつけ、わりと押し出しの強い感じなのですけど、携帯用の画材を持ち歩いて良い風景に出会うとその場で絵を描くこともあったというお話だったかと思います。
かなり文人気質の方だったと知り、意外でもあり、また同時に古関さんの内部について1枚ほど奥に入れた気がしました。
番組で取り上げられた他の作家の方たちもとにかく有名な人ばかりでしたからどれも興味深かったです。
と、ここまで書いてふと思ったんですが、もしかしたら古関さん的にはプロ野球球団の曲とかに見られるガッツリと人心を惹きつけるような曲もアレはアレでアリだったんでしょうけど、ご自身的にはもっとサラッとした作風に自分を感じていたのかもしれません。朗読番組「日曜名作座」のテーマみたいな感じですね。私はスゴく好きなんですけど。
ちょっと思いついてみただけなので仮定にも仮定のお話ですが、いずれにしろ私はもっと古関裕而さんを知る必要があるのではないかと思い始めています。
またまたラジオに戻しますけど。4月からは「こども科学電話相談」がレギュラーで始まるということです。これも人気企画ですし、番組運営に要する人員数も「歌の日曜散歩」とは比べ物にならないと思われます。
NHKラジオとしてもかなり思い切った編成だと思うのですが、やはり私としては「日曜散歩」に名ごり惜しい気がしています。
NHK・FMラジオで「現代の音楽」も聞きました。本日はうちの町内が「側溝のそうじの日」だった関係で途中から。しかし録音はしてあります。
番組ナビゲーターの西村朗さんの「樹霊」という曲を途中から。
なにか上昇していくような感じの曲。あとでバスクラリネット2本の曲だと知ったんですが、たくみに工夫されていたのかもっと豊かなものを感じました。
西村さんとしては木々の生命活動に関する全てを盛り込んだというお話で、上昇する感じは水を吸い上げるところの描写だったようです。
それのみならず葉っぱから排出する様までを考えていたようで、それを後から聞いてなるほど!と思いました。確かにそんな感じがありました。
今日聴いた曲は「4人組とその仲間たち」での収録だったそうです。以前の放送で聞いた「4人組〜」での西村さんの曲。「キメラ」も私は非常に好きなんですが、録音してある今日の内容を聞き返す際にはぜひ「キメラ」も聞き返した後で鑑賞したいです。
それと野平一郎さんの「「バイオリン、ビオラ」という曲を聴きました。これはかっこいい曲でした。演奏もとてもエッジが立っていて素晴らしかったですね。
かっこいい曲をとても優秀なプレーヤーの演奏で聴けて幸せでした。演奏に関わった3人とも男性の方なのですね。だからというワケでもないですけど曲を聴いた感じとても男性的なものを感じました。
エッジは立っているが鋭角的ではない、弾力みたいなものを感じました。
番組は変わりますが、後の番組の「名演奏ライブラリー」。サキソフォンの名手の特集。
エッジの立った演奏を聴いた後でしたので、丸い優しい音色を楽しみました。
私は普段ロックばかり聴いているのでサックスでこんな柔らかい音が出るとは初めて知りました。
番組の中程でかかったドビュッシー作曲の曲は非常に彼の作風がよく出た曲で初めて聞く私にも「これはドビュッシーなのでは」と直感できるものでした。