きのうの私的「ジャック・ジョンソン祭り」の余勢を借りて本日もマイルス・デイヴィスさんを聞きました。
所有音源のうち、スタジオ録音のアルバムについては自分の中の評価として「いつ聞いても良いなコレ」って曲と、「ばっちりハマってる時じゃないとキツイのか…」って曲のより分けが進んでいるんですが、ライブ盤だったり、いわゆるアウトテイク集みたいなものは、まだ作業が途中です。
今日は73年のウィーンでのライブ盤を確認したんですが、この時期はやはり私には最高。どの曲も五つ星です。ずっと聴いていたいと思いました。
そのあとはラジオです。
NHK・FMの「現代の音楽」。
今日はホントは「側溝そうじの日」でして、通常なら番組の最初の方は聞けない日なんですが、強風と大雨のため、おそうじは中止。そのため番組をフルサイズで聞けました。
先週から中国の作曲家タン・ドゥンさんの作品。演奏は日本の方たち。しかし指揮はドゥンさんご本人というコトですから、曲世界の再現。その精度としてはかなり期待できる録音。
「大陸の人だな」って感じですかね。感想としては。こんな雑なカテゴライズをすると失礼かもしれませんけど。けっこう大胆な作風。
映画音楽の作曲にも長けるのだという紹介でしたが、実際に描写力にも優れた人だなーと思わされました。
そのスジの方にとっては相当に有名な方なのだそうです。それも納得。
とくに本日の曲については「紙」を叩いてパーカッションとして使うという、なかなか珍しいんじゃないかという趣向でしたが、ダイナミックな具体音として機能していたように思います。
番組の終わり付近ではクロノス・クァルテットによる小品の紹介もありました。こっちはスッと終わる曲でした。
忙しくて書きそびれていたんですけど、以前の番組のヘルムート・ラッヘンマンさんご紹介の際の「異化」というアイディアというか問題意識というか、非常に印象的でした。
番組内での説明としては「非常に近いが、ほんの少しズレた二つの周波数を同時に鳴らすとウナリが生じる」。つまり、ほとんど一緒なのに並べてみると違いが際立つ、違う部分が目立つ。
確かにとりわけ「音」の世界では全くその通りですよね。音感に自信がなかろうが一発ですからね。「ウナってますね」っていう。
がしかし仮にふたつを離して配置したならば、「ほとんど一緒。ていうか同じ?」みたいに思われるのでしょう。
これにはハッとしました。そうだよなー、なんて思ったんですけどね。
ラッヘンマン氏にとっての「異化」という命題。実のトコロかなり多岐に渡る考察であるようなんですが、限られた時間の中でコンパクトに良い紹介をして下さった西村朗さん及び番組スタッフの方に感謝です。
NHKラジオ第1で「歌の日曜散歩」を聞きました。なんでも「童謡100周年」だそうです。歌を忘れたカナリアは…などなどの曲を聞きました。
きのうの「文芸選評」は「子すずめ」のお題の元に俳句がたくさん寄せられていて可愛らしい時間を過ごしましたが、今日もちょっとそんなワールドでしたかね。
さきほど聞きましたラジオ第2の「ニッポン時空旅」は「校歌」についての30分。こどたちが歌う校歌の数々。こちらも可愛らしかったです。聞き逃しサービスでくりかえし聞こうと思います。
きのうのことでいうと、ほんの10分くらい、たまたま聞いたお昼の「アニソン・アカデミー」での加藤登紀子さんのフランスの歌が素晴らしくて涙がホホをつたいました。