オポッサムのキャラクター生産シリーズ、「おじさん編」です。
サキソフォンみたいな楽器を吹いているおじさんオポッサムです。
モデルは1940年台にアメリカで活躍した音楽家「ルイ・ジョーダン」です。
ロックン・ロールの元になったといわれる曲を生み出したおじさんです。
私が持っているのは5枚組CDというムチャなモノなんですが、今回改めて聞いているところです。
買ったのは数年前なんですが、ロックンロールについて特に重要といわれる曲くらいしか聞いていませんでした。
なにしろ分量が多くて全部で130曲くらい入っているみたいなんですよね。
ちなみにこの5枚組。お値段としては1曲に直すと20円台というお得さです。
まだ途中までしか聞けていませんが、感想としては日本のジャンプ・ブルース・バンド「スィンギング・バッパーズに似てるな」って感じです。
まぁこれは私の聞き方の順序が完全に間違っているだけです。
スィンギング・バッパーズのアルバム収録曲「おもて寒いよね」の原曲を初めて聞きました。これは「Baby, It’s Cold Outside」だったんですね。
さてルイおじさんの音楽の世界なんですが、やはり40年台前半が充実しているのかな?と感じています。イキオイがあります。
エラ・フィッツジェラルドとおっしゃる女性ボーカルの方との掛け合いボーカルが聞ける「Stone Cold Dead In The Market」は楽しい曲でした。当時のヒット曲だそうです。
曲数の多さから粗製濫造の疑いもかすかに抱いていたんですが、全くそういったコトはなくて「これはけっこうな名演じゃないか…」っていう局面がポコポコと現れてきます。楽しいです。
ジャズのビッグバンドものに近い音ですが、うん、なるほど。ビート感が強くなりつつある過程というものは感じられました。
しかしコレが本格的なロケンローに進化するにはルイおじさんとはまた別の男の登場を待つ必要があるのです。
――――――――――――――
ところでつい先日に当ブログで言及した服部良一さんの「流線型ジャズ」ですけど、わりと上記ルイおじさんの音楽性に共通する部分があります。
「おおらかな楽しさの詰まった音楽」っていうんですかね。
「流線型ジャズ」は1935年作だそうです。ルイ・ジョーダン作品集の中で最古のものは1938年なんですが、私が聞くに服部さん、かなりの善戦です。
ただし音質についてはルイ・ジョーダンの方がやたらと良くて、聞いているうちに相当昔の録音だというコトを忘れそうになります。
服部さんの作品集の方は一応マスターテープが残っていた音源の方が多いと思われるんですが、そんな曲でもレンジは狭くて。中にはノイズ混じりのレコード盤から起こしたものも含まれるといった状況で。残念ですね。こちらも名演という点では負けていない部分大なんですが。
もちろんチリチリいう音源の良さというのもあるんですが、リズムを刻んでいるパートにギターが入ってるんだか、入ってないんだかっていうもどかしさを感じたりの私です。