リカオンの姉弟のストーリーというかイメージを考えました。
最初は「パン屋さんに向かう道すがら美味しい菓子パンのことを互いに思い描く…」という内容を考えていたんですが、最初からパン屋さんの前に座っていて、ふたりで開店を待つというカタチにしてみました。
パン屋さんのモデルは私が以前に住んでいた場所にあったお店です。
そのお店はもうありません。
お店内部でパンを焼くタイプのお店でもないんですが、大変身させて素敵なパン屋さんとして登場させることにしました。
このパン屋さんの何が良いかと申しますと立地が絵になりやすいのです。
三叉路の角です。
あさってに掲載予定の絵では、また別の角度から描こうと思います。
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(以下は、音楽についてのお話です)
本日は数日前より楽しみにしておりましたラジオ番組を聞きました。
NHKでアイヌに伝わる「ウポポ」と呼ばれる音楽に含まれると思うんですが、その中でも特に輪唱形式で歌われる歌があるということで。
三人組の女性が、その古い歌たちを歌っているのだそうです。
あまり歌われなくなっていた歌を掘り起こしてくることもあるのだそうです。
マレウレウという方達でしたが、歌声が非常に良くて、トランスミュージックとも呼ばれることが多々あるとの前触れ通りの音楽性でした。
お話された内容も非常に興味深かったです。
歌っていても、とても高揚するそうです。
特に音響の良いホール等で歌うとメンバー自身も心がどこかに行ってしまうような状態だそうで、コンサートが終わった後のクールダウンが大変という、人力トランサーならではのお話でした。
その反面、ごく普通の音楽好きの方達でもありました。吉川晃司さんデビューの衝撃などを話されておりましたので、たぶん同世代なのだと思います。
もうひとつ興味深い部分がありました。
輪唱ですので同じ歌詞、同じメロディーがグルグルするわけですが、歌ううちに個々のフシまわしとかが微妙に変化して、陰影がついたり、特定の一部が別の聞こえ方をすることもあるとか、そんなお話でした。
これは、ワンフレーズを繰り返しつつ重ねていく曲の作り方をする人には聞き逃せないアイディアのモトであるわけですが、しかし声という特別な響きがする楽器であること。それに歌には歌詞もあるのでズレというか曲の中の時間軸の差異が知覚しやすいのだな…などと今さらながら楽器音との違いに思い至ったりしました。