イギーのまっ赤なアンプ

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 この4日ほど、イギー・ポップというアメリカのロック歌手の手持ちのアルバムを聞き続けています。
 私のパソコンに入っているイギー関連の曲をすべて聞くと24時間に近くなるんですが、好きな曲とそうでもない曲の選り分け作業が完成した関係で、よりコンパクトにイギーの歌世界を旅することが可能になりました。

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 今日はその中から『ニュー・バリューズ』というアルバムについて語りたいと思います。70年代末の制作です。

 音質的には現代的な水準から見るとリマスタリングして詰める余地がかなりあるように思いますが、今のままでも味があって良いでしょう。

 私のパソコンですと『ニュー・バリューズ』の再生が終わると次は『ナゲッツ』っていう寄せ集め音源アルバムに続くんですが、こっちはこっちで音圧を出しすぎな気もします。こちらに収められている「ギミ・サム・スキン」とかカッコイイですけど。

 『ニュー・バリューズ』にお話を戻そうかと思うんですが、大体このブログに来てくださる方で、このアルバムを聴いたコトがあるっていう方がそもそもいらっしゃるんでしょうか。
 正直に言いますけど、イギー氏の諸作を聴く際に最初に手に取るようなアルバムではないですよ。ですが私はこのアルバムがかなり好きです。

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 ビニール盤でいうと内袋、CD版だと二つ折りの紙の裏面になりますが、写真が印刷されています。上のスキャン画像がソレです。
 エレキギターと真っ赤に塗りつぶされた古いギターアンプが写っていますね。

 このギターアンプについて調べてみました。

 左利き用のギターが写っているので、これはイギーが使ったギターとアンプと思われます。イギー氏が果たして左利きなのかは私の知るトコロではないですが、ギターを弾いているときの氏はいつもレフティ弾いてます。

<参考フォト>
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 写真をひとめ見るにギターをお弾きになる方なら、フェンダー社の“チャンプ”と呼ばれるアンプ。それもけっこう古い年式じゃないかと思われるかもしれません。

 そんなワケでして、さらに具体的な機種名とか、作られた年代が分かればいいなと思ってネットをさまよったんですが、結論から言うとわかりませんでした。

 フロントグリルの小さな感じは40年代末のチャンピオン600とかが近いかなって感じですけど、ボリュームノブとかの操作子がキャビネットのてっぺんに付いてるという部分を見ると、50年代に入るのかなとも思えます。

 まぁ以上のような次第でして、本日の探査は失敗です。

 しかしネットで「イギー フェンダー チャンプ」と(英語で)検索してみたら興味深いページが出てきました。
 映画『レポマン』のテーマ曲をイギー氏が録音したときのレポートです。

 レコーディングは1983年3月15日だったそうですが、この時に古いフェンダー・チャンプを持参して(?)スペース・エコーをつないで録音したと書かれています。
 おそらくあのチャンプはイギー氏の私物じゃないのかな、というおハナシです。

 余談ながらこのネット上のレポートによるとあの曲、スティーブ・ジョーンズと組んで録音した曲だというのはよく知られているかと思うんですが、他の2名、リズム隊はどちらもブロンディーからお借りしたみたいです。
 そうだったのか。私は初めて知りましたが、納得もしているという次第です。

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 お話は変わりまして、上の写真は若き日の私がアクリル・ガッシュでペタペタと塗り上げたミニミニ・ギター・アンプです。サミックという韓国のメーカーのもので80年代中期製造です。
 もともとは普通に黒い色のアンプでした。
 横のメジャーは大きさがわかる目安として配置してみました。

 塗装時の自分の心境を覚えていないんですけど、まぁ私のコトですからイギーのマネをしてみたんですね。きっとおそらく。

 今、思い出しましたが、最初に白い下地材(ジェッソ)を塗った記憶があります。
 さすが卒業していないとはいえ元はイラスト科の専門学校生。セオリー通りですよ。