日記的にはラジオ日記になるんですが、NHKの聞き逃しサービスで悪の放送番組「ジャズ・トゥナイト」を聞きました。
打楽器奏者の富樫雅彦さんの特集で2時間。あっという間でした。どの曲も良かったです。
あとは祝日の特番も聞きました。放送100年ということでデューク・エリントンさんの音楽と、録音の歴史を辿るという番組でした。
エジソンさんが発明した円筒状の録音媒体の音を聞きました。そこに収められた当時のジャズのバンドの演奏も聞けたんですけど非常に良くてビックリしました。録音も演奏も良かったのです。
その後は円盤状の今に残るアナログレコードに似てるけど回転数は違うっていう録音、つまりSP盤の音を聞いていきました。そうだそれと自動ピアノのための穴あき楽譜っていうかそれの演奏でガーシュインさんの自演を聞きました。番組解説の方もおっしゃっていましたが歌心を大事にしたドラマチックな演奏で、自作曲に込める音楽的な起伏っていうんですかね。ありありと感じました。
その後からはデューク・エリントンさんのお仕事をかなり丹念に聞けたのかなと思います。これがまたどの曲も良かったですね。保存状態の良いSP盤の音は素晴らしいですね。空気感があると。これも番組にご出演されていた方たちのおっしゃっていたことですけど、私もその通りだなって感じました。
戦時中のVディスクの音も聞いたんですけど、それとは逆サイドっていうか日本が米兵向けに放送していたという当時の日本のバンドのジャズ演奏も聴きました。そうした録音が残っているとは知りませんでしたので非常に驚きました。和風の影が濃いなって印象はあるものの品の良い演奏だったと思います。
以上のような具合でして、私にとっては敵であるジャズ側の音楽の監視に努めた本日でありました。
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きのうの続きを書こうと思うます。
今日もブログ用イラストは間に合いませんでした。(5月3日に追加しました)
きのうの分のイラストはできましたのでご興味ありましたら下の方まで見てみてください。
さてそれでは始めましょう。4月の中旬に行われたギタリスト吉田仁郎さんのお誕生日兼ギタリスト人生20周年の記念ライブ。
本日の記述は「マイクロラマ」というバンド。英語表記ですと「Microllama」です。こちら、前身になるバンドがございまして、「ピノリュック」というものであったとか。
解散後しばらくしてからメンバーのうちの3人で「マイクロラマ」として活動を始め、再度のお休み。去年の後半からは活発にライブをしているようです。
演奏を聞いた感想としてもかなりこなれていて現役感に満ちていたと思います。
ヴォーカルを担当するコメカさんという男性の方の声の通りであるとか歌詞の中の言葉使いが強くて印象に残ります。
もうひとりはドラムの人なんですけど曲の感じによく合った良い演奏。奇数拍の曲でのドラミングも良かったと思います。
吉田さんはこのバンドを始めたあたりからギターを弾くようになったのだとMCの中のおしゃべりで知りました。
当日に46歳を迎えたとのことでしたからギターを始めたのは26歳ということでしょうか。それまでは鍵盤がメインだったようです。ギターを弾き始めてからすぐにライブに出だしてライブをする中で成長していったということなのかと想像します。
ライブ中にお誕生日プレゼントの贈呈がありました。
最後の2曲くらいはベースを弾く人が加わっての演奏。この方も元ピノリュックなんだそうですがどうやら現在は静岡県の浜松市に暮らしているようでした。これはかなり距離がありますね。
今のマイクロラマの3人体制ではベースはシンセなどと合わせて多分吉田さんが自宅で作った音源に入っていてその音源を流しながらライブ会場で使う感じ。それで別に違和感なく聞けましたけど、やはりその場で気心の知れたベースの人が加わった演奏の方が良かったというか高揚感が増していたと感じました。
そうだ大事なことを。ヴォーカルのコメカさんはご自分で古書店をやっていて、さらにライターもしている人。その著作の方で知る人の方が多いかもしれないです。TVODという名前の“テキストユニット”を組んでいるんですね。もうひとりの方はパンスさんっていうらしいのですけど。彼らのネットラジオを聞いていたことがあるんですが確か大学が一緒で知り合ったとかなんとか。
同時にこれも不確かな記憶ですけど「80年代サブカル焼け跡派」を標榜していたように思うんですけど、調べたところ正しくは「ポスト・サブカル焼け跡派」ということでありました。
おふたりともとても80年代の音楽と社会、人の心のあり方が移り変わっていく様子なんかに詳しいのだと思います。
去年に私はネット上のライブ配信である「ドミューン」っていうワクで「ナゴム・レーベルのこと」みたいな何時間かの番組を視聴しました。
ナゴムの主催者であったケラリーノ・サンドロヴィッチさんをコメカさん、そしてアーバンギャルドというバンドの松永天馬さんが囲んで当時を語っていくという趣旨だったと思います。
コメカさんと松永さんは若い方ですけど当時について詳しいのなんのって驚きました。
私は単に「なつかしいな」とか思って見始めたんですけど、「あぁ、そういうことだったのか」と今になって理解できたようなこともありというか、むしろ私はナゴムについて少ししか知ってなかったんだということが良くわかりました。
おそらくコメカさんとか松永さんなんかが後の世代の人たちの中では一番よく知っている部類の人たちだと思うんですけど、あの分ですと他にも当時を知らないけどけっこう詳しいなんていう人がたくさんいるんだろうなと思います。
すごいです。
なんか詳しい本当かも出てるみたいですけど興味がある人もいるんだなというか、今や歴史のいち事象なのねと今さらながらに理解しました。そんなにみんなが「ナゴム、ナゴム」って言ってたわけでもないですけど局所的な熱量はあって、歴史を経た今でもその輝きというか「あの時代になにかがあったらしいぞ」みたいに「であれば知りたい」という人もいるんだろうと、いうことなんだろうと理解しようと努力する高齢者たる私なのでありました。若い人についていくのも大変ですね。
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後半はライブの感想とは違うものになってしまいましたが本日はこの辺で。