本日のイラストは「天中殺(てんちゅうさつ)」のイラストです。
占いとかで使われる言葉だと思うんですけど、私が中学生の時に一世を風靡しまして。
たしか「およそ生きとし生けるものすべてが逃れようのない巡り合わせ。その中でも最悪の事象ばかりがその身に降りかかるという呪われた人生の一時期。」みたいなイメージでしたでしょうか。
まず漢字としての表記の並びがいかにも恐ろしい。「天中殺」ちおうね。キャッチーだったんですよ。多くの人にとってわかりやすい。あっという間に人口に膾炙することになったというのがコトのいきさつです。軽口としての「ひょっとしてキミ! 天中殺じゃないの〜」であるとか、「最悪だわ。きっと私、天中殺なんだ」みたいな活用法ですね。
今思い返しても、言葉としての浸透の速さ。この部分に関しては見事なほどだったと思います。そのかわりといってはなんですけど、すたれていくのも早かった印象です。
以上、もしかしたら知らない人もおられるかもと思ってのご説明が長くなっちゃったかもしれませんね。
「天中殺」という語句に浮かれた(?)昭和の一時期の感じを表現しようと思って描いたイラストなのでした。私らしく面白おかしくしてみました。
今日、洗い物をしている時にふと「そういえば天中殺っていうのがあったなぁ……」なんて思ったのでした。それがきっかけです。
今日は気温が高めでしたのでお料理をするにも良かったですね。