今日のイラストは聖牛(ひじりうし、せいぎゅう)とよばれる構造物を描きました。
治水対策ですね。水害を防ぐ工夫です。
信玄堤(しんげんづつみ)っていう武田信玄さんが行った治水対策があるみたいなんですけど、その一環であって、川の流れから護岸を守るというものです。
私も確か富士市内における富士川の岸近くでこの聖牛を見たことがあります。
「何かが壊れた後の残骸なのかな?」と思いましたが、あれが正しい姿なのだと後で知りました。
私が見たのはコンクリートで出来ていました。今ある聖牛ちゃんはだいたいコンクリート製じゃないでしょうか。そんな気がします。
水の流れを利用して踏ん張る性質ですので、設置するときは作業する人が水に濡れながら行ったんだとか。危険な作業ですね。今なら重機もありますし、鉄筋造りでしょうから危険な作業をともなわないと思います。
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ラジオ日記です。
NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」を聞きました。
ゴンチチ演奏による楽曲「エピローグ~くらげとあの娘~」を聞きました。
映画のエンディング・テーマなのかと思います。風景、情景を温かく包み込むような曲でした。
つい最近の番組内においてやはりゴンチチの楽曲「恋するくらげ」という「くらげ」を題名にした曲を聞いたんですけど、そちらは「くらげ」自体を見た印象が曲にかぶさっているのかなと思います。水中をユワユワと泳いでいるような無重力な感じ、そしてくらげの体の鈍い金属的な体色を表現しているようだと感じました。
番組内で他にかかった曲としてはBrenda Leeさんの「Kansas City」。非常に良い歌声でした。私はビートルズがカバーしたバージョン以外を初めて聞きました。
ビートルズは女性グループの楽曲をカバーするのが好きだ、みたいに言われることがあるかなって思うんですけど、原曲を聞くとそれ自身が元気な曲で、おしとやかな曲からはあんまりインスピレーションを感じることはなかったのでは……と思います。どちらかというと「負けちゃいられない」とか自分たちがカバーするとこんな感じになるという完成系が容易に思い浮かぶものを取り上げているんじゃないかって思うんですが。
ちなみに「静かなキレイな曲」をだいなしにしちゃったナンバーワンはモーターヘッドのレミーさんとプラズマティックスのウェンディさんがカバーした「スタンド・バイ・ユア・マン」だと思います。地獄のような仕上がり。原曲はTammy Wynetteさん。1968年の曲だそうです。映画「ブルース・ブラザーズ」の中で檻の中でバンドが演奏するのを聞いてお客の中年夫婦が互いの愛を思い出す描写で知る人も多いのでは。おかしいですよね。あそこ。
番組中に聴いた曲に戻しますが、高峰秀子さん他による「銀座カンカン娘」が良かったです。やっぱり笠置シヅ子さんの歌声がいちばん響くかなという感想。
US3の「Cantaloop(Flip Fantasia)」を聞きました。これは懐かしいですね。私もこの曲が収められたアルバムは買いましたよ当時。やっぱりよくできた曲だなと思いました。しかし初めて知ったこととしては、読み方です。「US3」と表記して「アス・スリー」と呼ぶんだそうです。そうだったんだ。ためになりました。
西村朗さんの曲「秘儀III 旋回舞踊のためのヘテロフォニー」を聞きました。ヘテロフォニーという手法は面白いとチチ松村さんの感想。西村さん追悼の意味もあった的な選曲。「旋回舞踏」と言われると、私ならずとも、すわ「スーフィー教か?」と思うわけですけど、解説を聞くとあくまで架空の宗教的な儀式を想定しているんだそうです。西村さんは汎アジア的な視点をもち、アジアにある思想とかがお好きだったと思うんですけど、確かに特定の宗教に完全に寄せるのとはちょっと違ったかなと私も思いますので納得したのでした。旋回し高揚するようすがよく表現されていると思いました。ざっくりいって宗教的法悦っていうんでしょうかね。
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「文芸選評」を聞きました。NHKラジオ第1。
俳句の日。選者は俳人の北大路翼さん。兼題「湯冷め」。
裸の子供たちを追いかけていたら湯冷めしたという俳句が私は一番好きでした。
番組中盤では北大路さんの新しい職業にまつわる俳句について伺いました。
前回の番組出演で、新宿は歌舞伎町から伊豆の熱海に転居したというところまでは聞いていたのですが、職業的にも編集者から給食のおばちゃんに転じたとのことでした。給食作りにまつわる俳句がたくさんできている状態であるのだそうです。
聞くだに多分そうなんだろうなと思いました。状況が全く違います。
次の番組「ひるのいこい」では秋らしく「収穫の報告」が寄せられていました。「給食」から「収穫」。北大路さんも「食」は大きなテーマとおっしゃっていましたけど、そうだなと思います。