ネコ怪獣ギャメラ帝国〔27〕

 日記的な記述から始めます。

 朝に重い荷物を運搬しました。

 夕方から「夏まつり」の準備。資材の運搬をしました。

 明日の日中も「夏まつり」の準備に従事する予定です。

 たくさんの人たちが準備してきたお祭りが今年はようやく開催できそうです。

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 以下は、本日のブログ用イラストの説明ですが、徐々にパンクロック方面のお話にズレていく文章です。

 半月くらい前に書いて準備しておいた記述であるわけですが、ヒマで仕方ない方は全部読んで後悔してください。わりかしパンクロックや他の音楽を聴いていないと、まるで楽しめないと思います。

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 火炎放射しているギャメラちゃんと、後方で宙に舞っているツチブタのおじさんのイラストです。

 ギャメラちゃんの両足が大きく開いていますね。

 これはニッキー・ギャレットさんのポーズを意図しています。

 しかしそもそもニッキー・ギャレットさんがダレなのか? なかなか知る人も少なさそうですね。多少のパンクロック・ファンじゃないと難しいかもしれません。

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 ギャレット氏はU.K.サブズっていうバンドのギタリストです。

 ライブ中の足の拡げ方が極端なので、わたしの印象に残っているというワケです。

 U.K.サブズは長い歴史を持つパンクバンドでありまして、初期ロンドン・パンクが収束を見せた頃と、その後のハードコアパンク、いわゆる「UK82」の動きが出る直前ですね。そのころに出たってことで「プレ・ハードコア」みたいな感じに言われます。私が熱愛するくらいですので「リフ! リフ! そしてまたリフ!」って具合の曲構造。ボーカルは非常にパワフルです。

 デヴュー時にそのボーカリストであるチャーリー・ハーパー氏の年齢が30代中盤だったことでも有名なんですけど、その歌声を聞くと年齢が気にならなくなるというか迫力で押し伏せてしまった。

 そんな人ですね。

 前歴がございましてリズム&ブルースをやっていたらしいんですけど、まぁおそらくオーティス・レディング、サム・クック。あと顔立ちとしてはスモーキー・ロビンソン系なんですけど、カーリーヘアだしね。まぁ若い頃はその辺を聞きまくっていたんじゃないかっていうのが私の想像です。パンク周辺。これはキレイじゃない声質の持ち主っていうのは山ほどいるんですけど、歌ってよし叫んでよしっていうバランスからいうとかなり上位だと思います。経験がムダになっていないのでは。

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 現在、U.K.サブズはファイナル・ツアー中でありまして、ハーパー氏も80代手前。むしろすごくがんばった感じです。お疲れ様ですよね。多くの人を励ましたことでしょう。私なんか完全にそのクチですよ。日常の政治だったり社会構造の不満を歌にしたものなんかは若い時分の私が社会や政治について考えていくきっかけになりました。感謝しています。まさに私の血となり肉になっています。当時のイギリスがまた(政治的には)けっこうヒドい状態でしたからね。

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 ここからようやくギャレット氏に戻すんですが、U.K.サブズって不思議なバンドで長い歴史の中に膨大なメンバーチェンジのその人員が存在しているんですけど、けっこう戻ってきたり、短期、手伝ってみたりと、辞めたからって離反したワケじゃない人も多いんだなっていう私の印象です。ギャレット氏は初期メンバーなんですけどその後もちょいちょいギターを弾いています。

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 最近ですけどギャレット氏のインタビューをネット上で読む機会がありました。

 目玉が飛び出るほどビックリしたんですけど、ドイツに住んでいて、小さな村に居を構え、バンドもやっているということなんですけどその音楽性が「クラウト・ロック」なんですね。これはビックリ。たまげました。

 早速ネットの動画サイトでライブ映像を確認したんですけど、かなりちゃんとしたクラウト・ロックです。相当年季の入ったファンだったのだな。そして同じくクラウト好きだというキャプテン・センシブル氏をゲストに迎えた動画もあります。そっちは聞いてないんですが。キャプテンがクラウト・ロックファンだというのは氏のファンであれば意外ではないというか、ジョニー・ロットン氏なんかもロンドンに来たカンを見た。であるとか他にも多数語っていますし、しかしどうでしょう。ギャレット氏は年齢的にはもっと上の人なんでもうちょっとドップリいってたのかもしれませんね。

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 バンドの名前は「Hedersleben(住んでいる村の名前)」というものです。ボーカルの人は私の聞いた感じアモン・デュール2のレテーナさん系の強く伸びやかな声質。バイオリンも弾ける人でプログレ感を燃やしあげていました。これは好きな方にはお勧めできます。

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 それとギャレット氏はベジタリアンのヴィーガン歴も相当に長いそうです。そこでおっしゃっていたことは「君がもし生きる上で違和感があるなら自分に関することだけでも変えた方が良いし、変えられる。人生にはそれを成し遂げる時間も充分だし、そうする価値もあるよ」みたいな感じですかね。非常に理知的な人なんだなという印象でした。足を大きく広げてギターを弾いているその姿からは想像できませんでしたのでかなり驚きました。もう私なんかでもギャレット氏のギターを聴いて付き合ってきた時間はかなり長いのですけど、初めて知る彼の横顔でした。

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 ギャレット氏っていったら私なんかもうチェリーレッドのギブソンSGなんですけど、クラウト・ロックのバンドでは白いストラトとかオベーションのダブルネックという珍品も弾いているようです。初めて見ました。オベーションがエレキギターを作っていた時期の変形ボディっていうか人間工学っていうかスティーヴ・クラインさんのデザインでしたっけ。ヒジが当たる部分がビヨーンって伸びてるギターね。あれですよ。ヘッドがエレアコのアレと同じ形をしているという。そんなワケで、以上、意外なことばかりのギャレット氏のインタビューでした。

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 最後に私が好きなパンクロック方面に戻して終わりにしましょう。

 私の好きなU.K.サブズの曲もご紹介しておきたいのです。

 「Organised Crime」っていう曲です。

 これは名盤というか私が愛してやまない彼らのセカンド「Brand New Age」に収められた楽曲。サブズのアルバムってたくさん出てるんですけどアルバムのタイトル名が「ABC順」になってるらしいんですよね。近年めでたく「Z」までいったみたいで。ちょっと他のバンドにはできない。

 楽曲「Organised Crime」に戻します。パンクロックの「名イントロ」って多いですけど、私はこの曲のイントロがとりわけ好きです。しかし他の「名イントロ」と違ってギターフレーズのみがかっこいいっていうワケでもないんですよね。仰角30度くらいでゆるやかに聴く人の心を押し上げていくんですが直後のハーパー氏の「ゼザマーンフー・タイ!キョ!ボデイッ」。ここでドカーンですよね。ボーカルの歌い出しを含めてイントロみたいなね。私はそう捉えています。もう何千回聞いたかわかりません。ギターの音色としてはジャキジャキいうクランチとヘヴィーなディストーションの2種類なんですけどこの音色作りも最高。まさにニッキー・ギャレット氏のイイ仕事なんですけど。たぶん私は相当に影響されています。

 U.K.サブズの楽曲には「アイ・ウォナ・ビー・ティーンネイジ」っていう曲もあるんですけど、セカンド・アルバムに収められた曲を聴くと私の心は20代の最初の頃にさかのぼります。

 もう会社勤めをしていたんですけど、歩いて帰りながら携帯型のカセットプレーヤーで聞きました。四谷のお堀ばたの公園。お店でいうと「サッシペレレ」の下側にあたる野球場の脇の道とかですね。薄暗いごく普通の道ですけど、思い出されます。

 長くなっちゃいましたが以上のような感じですね。いやーサッパリした。読んでいただきありがとうございます。