小さな子どもたちのおみこしパレード

 少し離れた場所からおみこしパレードを見ているタヌキのオジさんのイラストです。

 断続的に続けております。私の昔の思い出。「代々木八幡神社の「金魚まつり」」シリーズ。

 今日で完結です。

 色違いのイラストもあるので見てください。

 こんな感じでありまして境内には木がたくさん生えていました。歴史が古い神社だからなのでしょう。うっそうとしていた印象です。けっして広くはない参道の両側まで木がボンボンという感じでありまして、私にはおみこしパレードがよく見えませんでした。

 イラスト内のタヌキさんにカメラを持たせていますけど、どう撮影したらよいやらわからなかったというか、イラストでは一応、子どもたちの姿が見えてますけど、実際は父兄の人たちや見物の人達が壁のようになっていて、金魚のおみこしの上の方がチラチラとしか見えない。そんな実態でした。ですのでお写真はございません。

 「わっしょい」という声は聞こえていましたけど、年齢的には小学校に入る前か入ったばっかりくらいの子たちでありますから、「お母さんに言われたことをやっている」感が強く。セミオートの状態で動いているお子様たちの集団であります。一応「わっしょい」とは言っているものの、口先だけの発声っていう感じで元気ハツラツではない。しかしそれはそれで微笑ましいなっていうおみこしパレードでした。

 全体的な感想としてはホノボノとしておりまして。見に行ってよかったなと思いました。

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 後半はお祭りに付随するその他の光景を描写して終わりにしようと思います。

 イラストの通りですが、ハーモニカ演奏を聞きました。

 神社の脇にテントを立ててあって、「文化発表会」みたいなことをしていたのです。

 これはもう今の私みたくお祭りの運営を地元有志として行うみたいな活動をしていると非常によくわかりますね。メチャクチャわかりますよ。「だれそれさんのグループに演奏してもらおう」であるとかね。そういう依頼の打診であるとか。さまざまな準備や会合、その他のご苦労が裏ではあったんでしょうけど当時の私はそんなこと知りませんからノンキなものでした。

 ここから先の記述としては「いかにオバちゃんのリズムが“ずんべらぼう”であるか」に焦点を当てたいと思います。

 私が見たハーモニカ集団は、ほとんどが高齢女性で構成されていました。12人くらいはいらしたと思います。前に立って指揮している人だけまだ若い女性でした。

 曲目としては非常にゆるい感じの演奏でした。「ヤシの実」とか「夏は来ぬ」とかのああいう感じです。実際にどの楽曲を演奏していたかは覚えていませんが、ああした朗々としていてハーモニカの哀切にじむ音色に似合う演目っていうことです。

 みんな素人のオバちゃんたちなんでしょうけど割とちゃんとした演奏でありまして。楽しかったので興味深く聞いていました。すると別の曲が始まる前に指揮の人がスカートのポッケからカスタネットを取り出して明確なリズムを刻み始めて「さんハイ」って感じでした。それまでのゆるいテンポから一変。アップテンポな曲調です。つまり上掲イラストはその光景を図化したものです。

 私は初めて気付きました。「そうか! オバちゃん的にはちょっと早い拍って取れないものなんだ!」と。

 いわれてみればテレビのニュースなんかで地域の活動としてムームーなんかを着たオバちゃんたちが左右に揺れながらフラダンスを踊っていたりするのを見たことがありました。思うにあの人たちは別にハワイ文化がとりわけ好きとかそういうよりも、あれくらいのゆるいテンポが一番自然であって、肌になじむというか、つまりやりやすいんですね。そういう事情なのだと深く納得がいきました。

 ほっとくとBPM=120を下回っちゃうっていうことなんだと思います。今の私であれば、BPM=120も「悪くないな」って思いますけど、このときはまだ若くて200くらいで普通でしたので異次元なテンポ感覚でいる私でした。

 以上、簡単ではございますが「いかにオバちゃんのリズムが“ずんべらぼう”であるか」というお話なのです。

 ユルユルな集団の前に突然現れるカスタネットによる冷酷にして非情なパルス。

 ワールド・ニュー・オーダーなんだなと思いました(ウソ)。

 ほんとはAC/DCの楽曲に「Girls Got Rhythm」っていうガール諸氏のリズムに焦点を当てたこれがまた私の大好きな1ヶのリフで押しまくるという大変に興味深いよくできたロックンロールな曲もあるんですが、そこでオバちゃんとガールの両群が持つテンポ感覚の違いについて論じたいのはやまやまなんですけど長くなってしまいましたので今日はここまでです。

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 閉めようかなって思いましたけど、この「金魚まつり」についての記述は今日で完結ですので、未使用な素材を使ってしまいます。以下にお写真を数点掲載します。

 お祭りの会場で売られていた「ミニ金魚ちょうちん」です。

 もう20年ものですので退色してしまっています。ホコリもけっこう乗っちゃっていますね。基本的には可愛らしいおみやげだと思います。

 すごくちゃんと作ってあるミニちょうちんだなっていう個人的な感想であります。