おなかがすいている龍のイラストです。
私の得意分野である「おじさんっぽさ」が出てまいりました。きのうあたりからですが。
ネット上で「龍の作例イラスト」なんかを参照してみますと、「和のイメージ」っていうんでしょうかね。思うに平成から令和にかけての日本人が持つ「神聖ニッポン」みたいな感じではないかって、私は捉えているんですけど、どうでしょう。
そういうのは私の流儀ではないかなって思いますので、「おうちで鍋焼きうどんを食べていそうな龍のイメージ」でいいのかな、私は。なんて思います。
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ラジオ第1「文芸選評」。俳句の日。兼題は「亀鳴く」。
選者は堀本裕樹(ほりもとゆうき)さん。著作が映像化されるなどして、どうやら若い世代の方達に俳句の良い部分を広く浸透させる働き、その一端を担っておられるのだとか。大変に素晴らしいことです。ポピュラリティーの獲得ってそうそうできることではありません。
和歌山のご出身で、ご両親が熊野の方だそうです。田辺市。田辺市というか熊野といえば静岡県の東部に住む私としては三島市にあるお寺の龍沢寺。山本玄峰(げんぽう)さんの出身地であります。戦中、鈴木貫太郎総理に無条件降伏を進言したとかっていうお坊さんですね。
その辺は関係無いでしょうけど、戻しましょう俳句に。兼題の「亀鳴く」。おどろきました。
こんな季語があるんだと知りました。しかし番組を聴いていくと、俳句の世界では他にも「鳴かないような動物の鳴き声」を季語とする例があるのだそうです。
堀本さんは「諧謔性」というキーワードを用いて、過去の俳人たちがことばを内から引き出すにおいての切り口たる季語としてのありえない鳴き声の効用みたいな解説をされていたのかなと思います。
実際に聞いた人がいないはずの鳴き声に思いを寄せての俳句ということになります。
たくさんの作品が番組に寄せられていたようです。
やっぱりイマジネーションの世界に入った上での聴覚、感覚みたいなところがあるみたいでなんていうんでしょう。幻想的な作品なども番組で読み上げられていました。想像の世界に浸れることができたなという感想です。
河童が出てくる俳句が私は好きでした。
考えてみたんですが私なりに。「亀が鳴く」っていうのは池の中から岩の上に上がって日光浴している亀があくびをしているその口を大きく開いている様を見て、「鳴き声が聞こえそうだな」とか思う、そんな風景も関係しているんじゃないかと思います。
タレントの伊集院光さんが以前に「岩の上に上がりこんでいる亀の写真」を撮りためているというエピソードを思い出しました。亀の生活において日光浴というのは必須なんですね。最近のニュースですと、夜に岩の上に上がることもある。外敵との遭遇を避ける目的であろうか。みたいな文章を目にしたことも記憶に新しいです。
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FM放送の「世界の快適音楽セレクション」を聞きました。
エラ・フィッツジェラルドさんの歌声を聞きました。1969年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでの演奏を収めたアルバムが最近に発売されたとかで、選曲家の藤川パパQさんが紹介してくださいました。
さほどフィッツジェラルドさんのファンであるとかの私ではないんですが、素晴らしかったですね。バックの演奏はピアノトリオっていうんですか。ピアノ。ベース。ドラム。まぁとにかくフィッツジェラルドさんの歌声が非常に音楽的であって四人の出す音とも思えない、そんな音楽を聴けました。
曲としては「ディス・ガールズ・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」。これはカバー・ソングでありまして、つまりバート・バカラック、ハル・デヴィッドの作詞作曲。演奏ハーブ・アルパートという名前だけでも超豪華ですけど「ディス・ボーイズ・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」が原曲。原曲もフィッツジェラルドさんのカバーも良かった。それしか言えないという感想です。
他に聞けた曲としてはシカラムータの「好きになってごめんなさい」がとても良かったです。トルコの民謡を素材に主にアジアな音楽の断片を散りばめていくっていう豊かな音楽が聞けたという印象。大変に良かった。また「好きになってごめんなさい」っていうタイトルがチャーミングで良いなと思いました。
それと「別れても好きな人」のカバーを、なかの綾さんと横山剣さんの歌唱で聞きました。
それより先にブーガルーの曲も流れました。Pete Rodriguezさんの「I Like It Like That」。横山剣さんの楽曲に「ブーガルー」の名前がつくのがあったような気がします。藤川パパQさん的にはここで繋げたのかなとも思いました。