セキセイインコ帝国〔26〕

 モコモコしているインコさんの後ろ姿のイラストです。

 ───────────────

 重い荷物の運搬作業のため朝に外出しました。

 ちょっと久しぶりの感覚でした。家の前の側溝の改良工事ですとか、昨日は午前に会議があった関係などあって外出していませんでした。

 下のお写真は今朝の富士山です。

 きのうの夜に平野部では雨でしたので雪がきれいに積もりました。

 反面、空のようすはと申しますと“春がすみ”っていうんでしょうか、澄んでいる感じは冬に比べると後退してきたかなと思いました。ただし、色彩の補正をしたら案外とキレイになったという次第です。

 ───────────────

 以下はラジオ日記です。今日は「子ども電話科学相談」はお休みでした。

 以下、すべてNHK・FMより。

 民謡の番組「ニポミン」を久しぶりに聞きました。

 奄美大島出身の里アンナさんの歌声を聴いて以来です。去年の8月ですか。あれは素晴らしい歌でした。

 今日は木田林松栄さんの津軽三味線「津軽じょんから節」などを聞けました。

 今日はリクエスト特集であってリスナーからの楽曲に対する思いなどを聞きながらの進行でした。

 佐々木久美さんのオルガン演奏で「黒田節」を聞きました。佐々木さんは山下達郎さんのバンドでのコーラスであるとか、チキンシャックでのオルガン演奏をもこなすという両面ともかなりの技術をお持ちの方であるようです。

 「他ジャンルで活躍するアーティストの手がけた民謡が聞きたい」という要望に番組が選曲して応えたものでした。面白い企画です。

 私にとっての他ジャンルの方の民謡と申しますと、そんなに詳しくはないですけど、上述の里アンナさんのバンドに参加している写真を見かけてしまった打楽器奏者のスティーヴ エトウさんです。我が目を疑いました。どういう経緯で伝統芸能に媚びを売る暴挙に出たのかと信じられない気持ち。なんか普通に和服みたいなのを着ていてまた腹が立った次第です。楽器的にもごく普通に和太鼓かなんかの前で和やかな表情を浮かべるのみであってメタルパーカッションとかはどうしちゃったんだとその信念のなさに落胆したのでした。

 ───────────────

 今朝も「吹奏楽のひびき」を聞きました。とにかくこの番組は継続して聴いていこうと思っています。

 「現代の音楽」は朝の外出があった関係で少しだけ聞きました。

 今日は新実徳英さんと池辺晋一郎さんの作品が聞けるはずだと考えてきのうは動画サイトで数曲おふたりの過去の曲を復習したりしたので準備は万端だったんですが。あとで聞き逃しサービスで聞こうと思います。

 新実さんにつきましては、動画サイトで検索すると合唱の曲が最初の方に並んできますので興味があって聞きました。「ぼくは雲雀」という曲は面白かったです。

 全体的に爽やか。重層的なハーモニーと手拍子。詩の世界は、ひばりの姿やさえずりだけというのでもなくて、ひばりが暮らしている自然や風景なども込みで表現していたようでした。大きな流れが雄大さを表現していてそこに軽やかな細かいリズムが絡んでいくという楽しい曲でした。今ふと感じたんですが欧米の民謡みたいな感じもあったのでしょうか。

 以上そんな具合だったんですけど、番組で聞く「四人組コンサート」はきっと器楽曲だよなと思っていたんですが、実際これまでの新実さんの曲はそうだったと思うんですけどフタを開けたら声楽曲で、松平敬さんが出てきてびっくりしました。

 ───────────────

 きのうの番組になりますが「クラシックの迷宮」。素晴らしかったですね。感動しました。亡くなられた一柳慧さんの追悼番組。

 私は直前まで内容を把握していなかったので聴き始めた時に「これはエラいことになった」と驚いたんですが、内容は大きくわけると「電子音楽作品」そして「NHKに委嘱されて作った曲」。この委嘱作は10曲という存在が確認できるものを全部聞かせてもらったわけですけどどれも一柳さんらしさが濃密に感じられるというか聞いて納得の良い曲ばかり。

 私としては特に「電子音楽」の作品の放送が嬉しかったんですけど、何回も聴いて好きな曲である「アピアランス」なんですけど電子機器の操作がジョン・ケージさんだったと初めて知ってビックリ。しかもバンドネオンでディヴィッド・チュードアさんの参加もあったとは。初めて知りまして自分の不明を恥じるわけなんですがジョン・ケージさんかなりツボを突いた良い操作をしますね。あれは良いですよ。2台のオシレーターとリングモジュレーターという構成だったそうですが絶品です。

 当時の言葉で言うライブ・エレクトロニクスであって即興の部分があったのか知りませんけどそんなに厳密ではなくその場で出した音に触発されながらっていう部分もあったのでしょうか。とにかくあの場で収められた音というのは強烈なものがあります。

 驚いてばかりもいられなくて、片山杜秀さんの解説というか分析は素晴らしかったと思います。「人間と機械が歩み寄る、重ならないところと重なるところ、そのはざまにおける音であり音楽であり曲。そこに一柳さんの考えとか思いが投影されたんではないか」っていうような理解を私はしました。その象徴の一つというか傑作が「ピアノ・メディア」であるみたいな。なるほどねって思いました。

 私としては非常に理解しやすくて、そしてまた一柳さんの持つ世界の大きな一面について理解できた。目が開いたという気持ちがしました。

 黒川紀章さんの「サイボーグ・アーキテクチャー」の思想が前面に発揮された曲「ミュージック・フォー・リビング・スペース」に一致協力したのかわかりませんけどともかく通じる部分がそういう面でもあっての結実だったのかなと思いが至りました。今更ですけど一歩前進できたことは意味があるな。私にとっては。という気持ちです。