セキセイインコ帝国〔11〕

セキセイインコ帝国〔11〕

 飛ぶインコ氏のイラスト・またまた

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 今日はキレイに晴れた1日でした。

 ラジオで「チル・アウトなクラシック」という番組を聞きました。再放送だったみたいです。NHKラジオ第1。午前10時からの番組でした。

 私はテクノミュージックの世界における「チル・アウト」っていう概念しか知らなかったんですが、番組で聞けた曲も良かったです。心がゆったりしました。

 番組進行はピアニストで作曲家の加藤昌則さん。

 「偉大とされる作曲家でも、忘れられていた時期があったりします。今現在の作曲家の作品も大切に聞いていきたいですね」みたいな素敵なメッセージがありました。

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 ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」も聞きました。

 番組テーマは「ケアの音楽」。

 ゴンチチの楽曲においても、心を解きほぐすような世界というのはたびたび耳にしております。今日かかったゴンチチの曲は「山の温泉旅館」そして「温泉日和」でした。

 本日の選曲家は渡辺亨さん。

 最後のコーナーで紹介してくださった「Dafnis Prieto feat Luciana Souza – Guajira en Sol」という曲が良かったです。とても自由で。今日聞いた中では一番良かった。楽器の達者な人の集まりという感じでしたけどやっぱり一番はボーカルのLuciana Souzaさんかなと感じました。素晴らしかった。

 他にかかった曲も相当に良いものばかりでした。

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 最近ちょっと悪のラジオ番組「ジャズ・トゥナイト」についての感想を書くのが滞ってしまっていますが、けっこう聞いています。

 本藤美咲さんというバリトンサックスを吹きながら他の電子的な装置も扱ったりする即興音楽家でもありつつ普通にも吹けるし音楽的にはジャズでありクラシックであり現代音楽でもあるみたいな音楽家のご紹介を耳にました。これが衝撃的でした。これはエラいこっちゃです。

 それと最近はギタリストの沢田駿吾さんの演奏をネットの動画サイトで少しづつ聞いています。

 「ジャズ・トゥナイト」でギタリストの中牟礼貞則さんの特集が最近ありまして、ご本人を招いての豪華な内容だったんですが、それで大感激したんですが、中牟礼さんのお話の中にちょくちょく「沢田駿吾」という名前が出てくるわけですね。そのお話っていうのは具体的にはライブ演奏を終えてシールドやストラップを巻きながらそしてギターをケースに入れながら「ギター演奏におけるビーバップ表現にはまだまだ可能性を感じる」みたいなお話をする動画です。ちょっと寄り道しますけど要するにチャーリー・パーカーなんかをギターで咀嚼するにあたって過去のギタリストはギターで弾きやすい方に寄せすぎてるんじゃないか、ちょっと違うと思う。ちょっと崩れても、もうそれは違うんだ」という、「ジャズ・トゥナイト」でご本人のお話を聞いた後ですとなるほどかなり精密に、それでいて中心を外したくないみたいな態度がよく理解できます。番組内においても「同じ音楽を追求しても私と高柳(昌行さん)とは演奏の場において出てくるものが違うんだよ。だから自分の信じるものを自信を持って進むべきなんだ」であるとか、より直接的に「どう取捨選択するか」の重要性を説くであるとか、実際に番組でかかったビル・エヴァンス作曲のカバーにおいての実証ともなる演奏を聴いたりしてよく理解できるところであります。

 それで沢田駿吾さんに戻しますけど、私は以前に中牟礼さんと沢田さんのスプリットアルバムみたいな感じでボサノバを演奏する内容を聞いておりました。良い作品でした。これも過去の「ジャズ・トゥナイト」で渡辺貞夫さんを特集した時にボサノバに出会ってのちの渡辺さんのアルバムを聴いて「ここでもうほとんどやられちゃってるんだな」っていうのがわかったんですけど、その他の活動、日本における当時の作品。他にないかっていうのが気になって聞いてみたものでした。

 そしたまた今回改めてまた違うのを探してみると「ジャズバトル」と題したアルバムがありました。これはスプリットではなくガッツリと中牟礼さんと沢田さんの合奏であるようです。非常に良い内容でした。取り上げる曲とか曲順もよく考えられているようでアルバム1枚を聞かせ切る。非常に良い構成になっているなと感じました。個人的には小スイープがバリバリ決まっていてとてもカッコいいなと感じました。この小スイープもその都度ちょっと変えて同じ風にならないような工夫がしてあるのかなと思いました。いやー。勉強になりますね。

 調査はこの辺で終わっておりまして、他にもファンクっぽいライブ演奏とか素晴らしかったですけどとりあえずまだ沢田駿吾さんという方がどんな感じであるかはボンヤリしている段階です。