お正月から「年賀状シリーズ」を続けてまいりましたが、今日から通常営業で「デスモスチルス・シリーズ」を始めようと思います。
すでにイラストとしては10数枚完成しておりまして、ストックができました。かなりがんばりました。お正月から悪くない立ち上がりです。明日とあさっては地域のボランティア仕事で忙しいんですが、日曜から別の作業を始めようと思います。
戻しますけど「デスモスチルス」というのは大昔の動物で「中新世」の時代に生きていた哺乳類です。「中新世」とはおおよそ2300万年から500万年前までの区切りを指すのだそうです。
「恐竜」がたくさんいた「中生代」の「ジュラ紀」なんかはもう2億年前とかのことをいうらしいので、それに比べればつい最近なんだなって感想です。
去年に当ブログにも書きましたが、NHKラジオの神門光太朗(かんどこうたろう)アナの北海道ローカルの番組を聞いていたら、足寄の動物化石博物館の館長さんのお話が聞けまして、そこでデスモスチルスの新しい知見というのを私は初めて知りました。大まかに言うとデスモスチルスの骨の構造は比較的スカスカであって、これは水中を活動する他の動物と似ているので、彼らは水の中を泳いで暮らしていたのだろうという推測でした。
興味を持って、ネットで見てみると、生活環境がどうこうという前に、彼らの顔の造作が昔に考えられていた感じとずいぶん変わっていてビックリしました。もう少し「カバ」っぽかったと思うんですが、最近の説ですともっと細長くて、「カバ」の印象からは遠ざかっています。骨格から新しい知見をもとに作り上げたのだと思いますので、おそらく最近の像の方がより当時というか実際のデスモスチルスさんのお顔に近いんじゃないと思うんですけど、その顔立ちがけっこう味があって良いのですよね。
デスモスチルスというのはもう絶滅してしまっていて、種としては途切れています。今いる哺乳類の動物とは似ているようでかなり違うという部分が多いです。
胴体はコロッとしていますが平べったい。ソファーの脇に置いてあるクッションとかがありますけど、あんな感じに私は捉えています。
カバに似てはいるのですけど、カバは丸いっていうか、どっちかっていうと重力に従うようにしてタテの長さの方が長いと思います。
それと脚なんですけど“横”に張り出すようなガニ股です。
胴体が横に張っていてガニ股っていうと、今の動物では「ワニ」が近いのでしょうか。
まとめますと「ワニ(爬虫類)」っぽい体の構造をした「カバ」に似た動物。ということになるのかもしれません。
もしも今まだデスモスチルスさんが生きていて、動物園とかに展示されていたら妙な違和感があると思います。なんか違う。という点で。
動作としては鈍かったんではないかと言われています。おとなしく暮らしていたのかなと思います。
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そんなワケでして「デスモスチルス」シリーズなんですが、今日のイラストですとか最初の方はあまり写真資料にとらわれずにパッと見た印象から自由に始めています。