涙の邂逅という感じのイラストです。
ちょっとおもしろくまとまったと思います。
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お昼にNHKラジオ第1で「ひるのいこい・70周年スペシャル」を聞きました。
今日はアナウンサーの人が3人も集まって進行するという珍しい番組作り。
歴史的な紹介もありました。
「ひるのいこい」の前身番組「農家のいこい」が昭和24年から。GHQによる食糧増産の施策の一環であったとのご紹介でした。各地に農業普及指導員を置き、その人たちの報告を「列島リレー」的に放送するというような基本的な構造。お昼の休み時間に農家の人たちがその情報を共有し休憩明けにはまた作業に励むというような狙いがあったようです。
知りませんでした。
「ひるのいこい」に番組名が変わったのが昭和27年。いわゆる「主権回復」の年と申しましょうか。サンフランシスコ平和条約発効。象徴的なものを感じます。むしろこの年は沖縄が奪われた年と言っても良いのだと思います。カッコ付きの主権回復なんでしょうけど、新たな日本国のはじまりだったんですね。
番組の中では復員後に健康の優れない夫。姑と子供達を抱えて大変な中で「ひるのいこい」のラジオ放送を聞いてとても心いやされた、そして今でもラジオをポケットに入れて農作業していますというようなリスナーからの声も紹介されました。
歴史ある番組でも聞かれなくなってしまっては存続が難しいと思うんですが、今も続いているというのは、こうした激しくも淡々とした日常に求められる多くの人たちのいこい。となりえているから。だろうなと思いました。
あと30年続くと100周年であるわけですが、ぜひ私も生きてその日を迎えたいものです。