ゴ×××帝国〔12〕

 おそいかかるようなイメージのゴキブリ氏。のイラストです。

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 今日は、あたたかい1日でした。

 朝に重い荷物を運ぶ活動をしました。

 以下はラジオ日記です。

 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」を後半30分ほど聞きました。

 今日の番組テーマは「18歳以下の音楽」。

 沢村みつ子さんが16歳の時の歌声だという「東京ハイティーン」を聞きました。とても素晴らしかったです。

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 年齢のことで言いますと、この文章はネットの動画サイトでギタリスト中牟礼貞則さんがピアニスト元岡一英さんと今年に行ったライブ演奏を聴きながら書いています。

 90歳手前と70歳ちょっとのおふたり。フルアコを立奏する中牟礼さんの足腰の強さは目標にしたいですね。かなり驚異的だと思います。

 と思ってちょっとネットで読める文を当たってみると筋力の維持にかなり自覚的であるらしいと分かってなおさら頭が下がりました。

 ちょっと古い映像になりますが亡くなられた鈴木勲さんとの黒いオルフェの演奏(大変な名演だと思います)でヒザを曲げつつグイッと前に出る。指板を見ているが前かがみにはならないという背骨を立てた感じ。ES175を腰骨でちょっと支えてる感じですかね。スゴいなと思ったのが最初です。たぶん筋力と演奏の関係には思うところありそうですが、現在の音も聞くにつけ、たぶんそうなんだろうなと思います。

 年齢のお話のついでにラジオ番組「快適音楽」に戻します。というかネットの動画サイトでゴンチチのチチ松村さんが20代でまだゴンザレス三上さんに出会う前の演奏を聴きました。今週の木曜のラジオ番組で俳優の六角精児さんが西岡恭蔵さんの楽曲「春一番」の話題から、大阪でやっていたコンサート企画「春一番」についての言及があったので思い出しました。77年に「春一番」に出演された際の松村さんの歌と演奏。私はつい最近に知りました。

 かなり難しいギターを弾いてらしてビックリします。対して近年のものと思われる「クラゲの歌」というやはりチチ松村さんの歌を「快適音楽」で今年だったと思います。聞きましたが、聴き比べてみると「クラゲの歌」の方が若々しいように感じました。ゴンチチを通過した後だからなのか世界観が大きくなっているなとも感じました。

 つづいて私が限りない悪意を寄せるジャズ系のラジオ番組についても記します。

 ジャズ側の人間である大友良英さんの番組。NHK・FM「ジャズ・トゥナイト」です。大友さんが半月ほどヨーロッパの演奏会をめぐり、演奏したというお話でした。

 CP UNITというバンドの演奏が非常に良かったです。自由!って感じでした。私は特にギタリストの放つエフェクティブな演奏に耳を奪われました。

 調べてみるとウィーゼル・ウォルターという人らしいです。この人のお顔は見覚えがあります。エフェクターメーカーの「アースクェイカー・デヴァイセズ」が作成したネット上で閲覧可能な動画でエフェクターのレヴューをしていた人です。この動画における演奏も良くて印象に残っていました。

 今回、改めて調べてみるとノー・ウェイヴとかの関係の人みたいです。大友さんの番組でジョン・ゾーンとアントン・フィアの演奏も聴きましたが、あの人たちなんかと似ていてアイディア一発ってだけではない演奏の達者な感じというかとても頭の回転が速い人なんだと思います。

 リディア・ランチさんとの共演を見るとドラムも叩くようですというかベースを弾いている時もある。どの楽器が本職かわかりません。

 メアリー・ハルヴォーソンさんも交えてのたぶん大いにフリーな即興演奏の動画も非常に興味深いライブでしたが、少なからずハルヴォーソンさんを助けているように見える局面もあったでしょうか。長いだけありますね。私は個人的にハルヴォーソンさんを買っていますけど、ウォルターさんの集中力と展開を読むあるいはここはちょっとオレが作っていくかっていうような頭の回転の速さはこれはスゴいなと感心しました。

 番組「ジャズ・トゥナイト」に戻します。大卒の大友良英さんがヨーロッパの現在の趨勢について伝えてくださいました。やっぱりあまりことさら女性であるとか、アーティストに対して、もしかしたらもっと一般的になっているのかもしれませんけど、性別を立てるのではなくて人間として接するという感じになってきているということでした。個別の人格として接しましょうっていうことなのかなと思います。

 ボーカルの方であれば音域もありますし歌詞世界との絡みとかもあってそんなに薄めなくても良いかもしれないって気もしますが、器楽の人はね。これはもう一人の演奏家。それだけで良いと思います。

 そういえば「快適音楽」の中でつい最近にも、ジャズのスタンダードが男性の作のものに偏ってますよっていう主張のもとに作られたアルバムからの曲をふたつ聞きました。片方は前衛でしたね。それはともかく「ニュー・スタンダード」を作るというような意気込みであって、秋吉敏子さんもそうした並びとして扱われているとのことでした。良い情報でした。