ワクチンを打ってきました。コロナの対策です。
4月に打ってもらったんですが、もう半年が経ったんですね。早いものです。
今のところ副反応は出ていません。
4月の時はよく言われるような反応が3種類ほど日替わりで出てきてちょっと困りましたが、今振り返ると総じて大したことはなかったです。
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私がワクチンを打ってもらったのは集団接種会場です。
私の住む富士市に数年前に出来た新しい環境クリーンセンターに併設された大きな建物。
大きなお風呂もあるみたいです。「ふじかぐやの湯」って言うんですが。
おそらくゴミを燃やした排熱を利用する形なんだと思います。
先日の当ブログにおいて、「近所にある高齢者向けの施設が廃止されるという件について会議が紛糾した」みたいなことを書きました。
来月の「市政行政懇談会」に向けての会議でした。
市役所の担当部署の人の説明としては、市の現状であったり、将来の展望その他。そして(高齢者施設の)代替施設の存在にも触れられまして、つまり「かぐやの湯」がそのひとつなんですよね。
しかし別段に「高齢者向け」に特化しているワケでもなくて、利用料金がどうやら700円くらいするみたいです。廃止が決まった方の施設はタダで使えるんですけど。これはもう見るからに問題を引き起こしそうだって感じです。
難しいですね。
会議において反対していた人たちは地域で長く福祉推進の役をやってきた人などで、私も以前に福祉推進委員を1年間やったのでよく知っている人ですが別にゴネているとかではなくて、施設を利用している人たちのことをよく知る立場からの発言なんだと思います。おっしゃっていましたけど半額の券を月に何枚か希望者向けに配布するとかでしょうかね。私の感覚ではそれくらいしても良いのでは無いかと思いますが。もうすでにそういう補助っていうのも市の方で用意しているのかもしれませんが。
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訃報に驚きました。作曲家の一柳慧(いちやなぎとし)さんが89歳で亡くなったとの報せ。ご高齢ではありますが、現代音楽というかとりわけ私が好きな電子音楽の方面でも大きな存在でした。
個人的に今日はワクチン接種から帰ってきた数時間を使って「一柳慧まつり」を開催して故人の業績を再確認しました。やっぱり素晴らしいですね。楽曲「アピアランス」の切り立った激しさキビしさ。傑作です。金属的にウネる感じがたまりません。
あとは「生活空間のための音楽」。「カプセル宣言」ね。黒川紀章さんのね。建築に思想が大投影されてしまってそしてなおそのフォルムが美しかったという中銀カプセルタワー。メカメカしい合成ボイスが冷酷無比であり、そしてまたちょっとユーモラスな味もあるという。
前にも当ブログで書きましたが私が子供の頃にテレビの科学番組だったかで聞きました。「西郷隆盛さんの電子合成ボイス」これがまた素晴らしくて。「これはもう未来はとんでもないコトになるぞ!」と戦慄していたんですけど、その未来が到来した時に実現したのは「初音ミク」だったっていうね。大変に落胆いたしました。別にミクさんはミクさんで居てくれて構わないんですが、「メカ西郷どん」みたいなこの自由に骨格や体型、胸郭の大きさなどを想定して口腔の形状であったり舌ベロの長さとかね。そこから発せられる音声というものを「合成」して欲しいんですよね。グラニュラーシンセシスの応用も大変に素晴らしいのでしょうけど、「ジェネレート」した感じがないと寂しいじゃないかっていうご提案なんですけどね。この話題になると熱弁しちゃうんですけど。
マそんなワケでして「一柳慧まつり」のしめくくりとしてはやっぱりコレ。「東京1969」ですよ。落語の「時そば」の変調から始まり「メカ・いっぽんどっこ」で終わるという知らない人がこの文を見たらまるで中身が想像できない「なんじゃこりゃ」っていう前衛性。聞いてみたら割合に庶民的な風俗その他が詰まった、なんていうんでしょうね。位置付けとしてはジャーナリスティックな視点なのかなっていう、湯浅譲二さんのソレとはまた違った、その時々の時代の見方ってことになるんでしょうか。
一柳さんって、音の鳴らされ方としてはけっこうキビしかったり唐突に驚かされたりするなっていうのが私の感想として総体的にあるんですが、ものごとを面白がって柔らかく見ることもできる人だったのかな、なんて、今日は一柳さんの何曲か特に私の場合は電子音楽な面に限ってですけど。聞き返してみて思いました。
一柳さんの魂が安らかにありますように。