クワガタムシ帝国〔02〕

 NHKラジオを聴いて思ったことをつづるラジオ日記です。

 FM放送「吹奏楽のひびき」からの「現代の音楽」。今日は三輪眞弘(みわまさひろ)さんを紹介する50分。

 私が興味を注ぐ分野において度々お名前を見かける三輪さんですが、ちゃんと音を聞いたのは今日が初めてです。

 ふたつの作品を聞きましたが、特に2曲目の民謡をモチーフに変容させていく感じの「2台のピアノと1人のピアニストのための「東の唄」」は非常に音の中に浸れたというか、かき回されたというか、あまり他ではない体験をしました。

 演者は基本的にピアニストの高橋アキさんひとりでやっているようです。しかし巧妙というか現代ならではというかピアノの音をコンピュータで読み取り、アルゴリズムで処理したのちに自動ピアノを鳴らす。これが普通の鳴らされ方ではなく展開が読み取れないんですけど。さらに音サンプルとして民謡の歌唱をモチーフとした断片を仕込んでおいたコンピューターも鳴らされるというような構造だったみたいです。手法も面白いですけど鳴らされる音の渦というか、解説の西村さんいわく処理しきれないほどの情報量とおっしゃっていましたけど、そんな感じでした。民謡が、かたちを変えていって詠唱のように聞こえていくくだりが自然かつ力強いというか作曲されたものの生演奏であり、かつまたプログラミングされたものでもあるという両者の良いところがうまく作られていたと思います。ビックリもしましたが良い作品でした。

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 AM放送で「子ども科学電話相談」も聞きました。「恐竜」と「鳥」の質問の2時間。ネットの反応を見るとたくさんの人たちが良い反応を示していました。人気のある企画なのです。

 モンゴルで発掘をしてきたばかりの小林先生と田中先生の発掘リポートあり。

 大きな恐竜の全身骨格が見つかったそうです。それと足跡の化石がふんだんに。こちらについては私もネットで写真を見ましたが、人の背丈くらいある巨大な足跡でした。

 発掘キャンプでの生活の中で聴いた音楽の話もありました。小林先生の話ですが、ゴスペラーズを聞いていたとか。モンゴルに出発する直前のラジオ番組、松尾貴史さんの「松尾堂」でゴスペラーズの黒沢薫さんとご一緒でしたのでその関係なのかも。その番組内では黒沢さんのソロ作も流れましたが、アメリカのアフリカ系音楽家が作ってきた音楽で歌われる内容を尊重するような大変に良いメッセージがかなり直球で表現されていて驚きました。

 「子ども科学電話相談」に戻しますが、恐竜の卵がけっこうカラフルだった場合もあるという知見にびっくりしました。古代の世界にかなり色が付いてきた印象。これはきっとおそらくかなりハデな恐竜もいたんではって思ってしまいます。

 それと、「つの竜」の分類において一番のキモが口吻というかくちばしのつくりにあると聞いて、勉強しないとわからないなと感じました。