歩くアナグマおじさんのイラストです。ちょっと機械的に描けてしまったかもしれません。見直してみるともっと体重が乗ってオジさんヨタヨタって感じにしたかったなと思います。
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ラジオで現代音楽を聞きました。NHK・FM「現代の音楽」です。日本の作曲家を取り上げるシリーズの7回目。今日は水野修考(しゅうこう)さん。初めて知りました。
解説の西村朗さんのご紹介によると作曲する上での手法にこだわる作曲家であるんだとか。実際に今日聞けた曲はどれも手法も意図も音響も違うものだったと感じました。
声が主体のもの。ピアノが主体のもの。マリンバと管弦楽のもの。
特に声というか合唱のために作られた1964年作の「声のオートノミー」は大変に気に入りました。良い曲でした。
ネットで得られる情報によりますと、チャンス・オペレーションを取り入れた曲でありまた記譜としては図形楽譜であって、その結果、偶然性と即興性に富んだ演奏を引き出す場として機能するようです。そうだったのか。何人もの人が声を出すわけですけど、そのそれぞれが楽譜の理解力に富んでいる必要がありそうです。その上で高い芸術性を作っていくんだと思います。なかなか大変な曲なんですね。
また聞く側にとっては緊張もあり緩和もあり意外性、発見、また音の美しさ。これは主にロングトーンでの声の重なりにおける干渉作用といいますかコムフィルターのジョワジョワするところ。
調和があったと思ったら個々が飛躍しまた集合して上行していくところなどは非常に楽しみました。ラスト近くですね。
大変に良い音楽を聴きました。感謝です。大変にうれしい出会いでした。
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きのうのエントリでも書きましたが、昨夜は武満徹さんの怪談音楽を聴きました。
期待以上に聞き応えありの時間でしたが、おどろいたのは武満徹さんが音処理までご自分でやったという非現実音の創作。その態度ですね。質の高さと求められる雰囲気をど真ん中で捉えた音。はじめて聞く音なのに観客としてはためらいなく受け入れてしまうような見事にそれっぽい音。そんなことまでできる方だとは初めて知りました。感銘を受けました。
エフェクターによる音作りが好きな私ですが、見習いたいものです。
関係ないですけどエレキギターの山本恭司さんはもしかしたら武満さんのこうしたお仕事もかなり研究されているのかもしれないと思いました。
あの人が目の上のタンコブなんですよね(お岩さんのお話ではないですけど)。国内各地のいろんなところを細かく回っているみたいなんですが、マルチエフェクターで納得のいくところまで詰めた音作りであって、会場のアンプを使わずともラインでつないで卓のフェーダー上げてもらえば僕の音は出るよっていう涼しい態度らしくて、しかしそういうのはニューウェイヴ畑の人間に任せるべきではないのかと思います。むしろハードロック系で年齢がいった人ですとアンプに直が一番とかうそぶいて大きなアンプを持ち歩いて欲しいんですが。本当に困ります。まぁ銀星団の人でもありますしね。でもあの方はギター本体にチューナー仕込んじゃったのもかなり早い時期にしていたと思いますので元々がかなり柔軟な方なのかもしれません。早く硬く凝り固まって欲しいです。
全く予定になかった山本恭司さんのお話で長くしちゃいましたね。申し訳ないです。
私が高校に通っていた時のお友達でクレバヤシくんっていう子がいて映画研究部とかで一緒だったんですけどハードロックなバンド、バウワウのアルバムをカセットテープに録音してくれたんで非常によくそれを聞きました。多分私の血肉になっていると思います。たしか「翔べバウワウ!」っていうヤツと「ワーニング・フロム・スターダスト」というアルバムだったと思います。クレバヤシくんがとても良い人だったんですよね。