テリアくん〔30〕

 カモノハシくんが池の底をゴリゴリしている場面のイラストです。

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 今日は夏祭りに向けた作業はありませんでした。ひさしぶりにゆっくりしました。

 ラジオ日記的には「子ども電話科学相談」を聞きました。いやーもう久しぶりです。

 今日は朝9時からの拡大版。スタジオに4人の先生が集まるのも久しぶりというかこちらは数年ぶりなのだと思います。

 脊索動物が進化して脊椎動物になったという説明が面白かったです。

 町あかりさんの歌「動物かわいいエレジー」がかかりました。かわいらしい歌でした。

 きのうのラジオ番組になりますが、「クラシックの迷宮」を聞きました。

 17世紀の音楽。作曲家シュッツさんのお仕事。ドイツを中心に30年も続いた長い戦争を背景にどんな音楽が作られ聞かれていったか。歌は世につれなんて言いますけどまさにその通りで、戦争のあとには何にも残らないなみたいな虚無感。そんな歌も含めて聞いたのですけど、終わらない戦争を過ごすうちに音楽表現に深みが加わったのだというなんとも皮肉な顛末などなどを学びました。

 今回の企画は政治と歴史に明るい片山杜秀さんのような人でないと扱いきれないのではというテーマだったと思います。

 そうだ。先週たしか「らじるラボ」でクラヴィオリンとおぼしき音色の入った曲を聴いたのでした。あまり知名度はないと思いますけど多くの人が聞いたことがある古い電子楽器です。私みたいに根っこが洋楽ポップスみたいな人にとってはデル・シャノンさんの「ラナウェイ」とかのピーパラピッポみたいな旋律。あの曲があったからドアーズの「ハートに火をつけて」なんかは一発で理解できました。私は。

 フィルターもついていないという意味ではムキ出しの電子楽器みたいなある意味野蛮な構造なんですけど音はあえていうならオーガニックみたいな表現のシミジミと人のココロに染み入るっていうんですかね。日本でいうならもうたくさんの演歌に使われています。調律的にわずかに音痴とか言われていますけど、これがまた合うんですよね。

 確か数年前の「クラシックの迷宮」でクラヴィオリンだったかどうだったか忘れちゃいましたけどそうした初期の電子楽器を扱った回があって非常に興味深かった。

 バンドで鍵盤を弾いて日本中を巡業するという日常を送っていた人が高価だったその楽器を買ったがために録音の仕事が増え、譜面が読めたために、ついには現代作曲家の仕事としての映画音楽の劇伴なんかの仕事もこなしたという。そのへんを片山さんの語りで学んだんだと思います。

 ポップス系ミュージシャンと現代音楽との邂逅ですよね。その橋渡しが初期の電子楽器だったみたいな。私が好きな要素が3つも入っているという、大変に楽しい回でしたし、私の中ではその時の様子みたいなものがなんとなくイメージとして絵みたいな感じになっています。