TROMS〔38〕オウム真理教の信者

 オウム真理教を取り上げます。

 大きな組織でしたけど、私がその信者と思われる人を見かけたのは1度かぎりです。

 本当は原宿の交差点で、若い女性2名を背後から見たことがあるんですが、それは除外しようと思います。例の「修行するぞ」とかいうTシャツを着ていましたが、たぶんあれでかなりヨソ行きの格好なんだなっていうのはわかりますからね。本来の姿を隠しているっていうか。

 私が野生のオウム信者の姿を見た地。それは富士宮市の奥の方でした。

 富士宮市の市街から朝霧高原という観光地まで行く便利なバイパス道路がありますが、実はそれと並走する道スジのこちらは土地の人くらいしか使わない道路がありまして、事と場合によってはそちらを走ったほうが早い場合もあるんですけど、その道路に面する位置にオウムの施設があったんですね。

 そのすぐそばで散歩中なのか、男性の姿を見ました。

 報道でよく見る例のヘッドギアを本当に着用していたので驚きました。

 その時の私は友人の自動車に乗せてもらっている最中で、信者の人の姿を見たのは一瞬でした。

 その瞬間の記憶をイラストにしたのが本日のイラストです。

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 オウム真理教の施設の所在地と申しますと静岡県内であれば富士宮市が主だったでしょうか。しかし富士市にも何ヶ所かありまして。もっとも富士市の場合には倉庫であるとかそんな感じのが多かったように記憶しています。

 その当時に私が住んでいた東京にも、それはもうかなりたくさんの拠点があったと思います。

 しかし不思議にそれとわかるカタチでの信者の人の姿っていうのは見かけませんでした。ですので実際に目撃した一瞬の出来事は私にとっては貴重です。

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 オウム真理教の人員構成っておそらく私と同世代の人が主力だったと思います。ですのでオウムについて考える時に私が思うことって「私らの世代の責任だよな」っていうものなんですが、現実的な接点ってほぼ無いんですよね。

 数日前にも書きましたが、「ノストラダムスの大予言」という書籍を、ただの1ページもめくったことがないという、私の属する世代ではかなり珍しいタイプの私です。雑誌「ムー」っていうのも当時すでにありましたけど、こちらも同様に手にしたことすらありません。

 「UFO」とか「宇宙人」とか、あるいは「カッパ」とかは大好きなんですが、暗めのオカルトって領域に近づくともう完全に別なんですよね。

 「光の戦士」とかね。「終末論」とかね。ギャグで言ってるんならともかく全く興味が持てないので、接点がないというか会話が成り立つかどうかもわかりません。オウムの人たちね。

 世代は一緒なのに遠い人たちだなって思います。