TROMS〔37〕ノストラダムスな恐怖

 聞くところによると最近のテレビドラマで「ノストラダムスの大予言の書籍」が取り上げられたそうですね。

 私の世代の人たちの小学生の頃には非常に人気があった本のシリーズです。何冊も出たんですよね。シリーズでね。

 「世界の終わりが来る!」みたいな論調の本だったと思います。

 どれくらい人気があったかと申しますとクラスの学級文庫ね。どのクラスに行っても置いてありました。それもご丁寧にシリーズ全巻が。発行されているものが全部。置いてありましたね。なつかしいです。

 しかし私は自信を持って言えますが、その1ページすら読んだことがありません。ていうか本を手にしたことすらございません。

 理由は「こわいから」です。

 メチャクチャこわい。

 なぜあんな表紙からしてもう過度に「こわいですよ」と触れて回っている本を手に取るばかりか熟読できるのか。

 読んだ感想として「こわ~い」とかふざけたことをおっしゃるクラスの仲間を見て大変に腹が立ちました。なら読むなよと。オレのガワに来て断固ボイコットするべきであると。そんな心境でした。

 私は「こわい」のが苦手です。

 私の描くイラストを見ると想像がつくかもしれませんが、可愛らしくホノボノとしたものが好きなんですね。

 しかし、こわいのが好きな人はけっこう多いので、私にとっては困った風潮です。