本日のイラストは、田子の港においての海上デモのようすを図化しました。
海面がヘドロで汚れる。そうなると漁業に“さしさわり”が出てまいります。
近隣の漁師の人たちも船に乗り込んで応援に来てくれたんだとか。当時ね。
この活動につきましては、私はこの目で見たワケじゃないです。あくまで私らしくイラストにまとめただけです。
静岡県東部の漁民は大部分がネコとヘビで構成されているとかの事実は一切ございません。
───────────────
我が富士市のヘドロ汚染に関する歴史を読むと、原因企業と漁民たちのやりとりのようすがわかってきます。
誰の目で見ても漁業に悪影響があるというのはわかりますから、企業側から補償金が出ていたようです。これは個々の漁業者に対するものだったようです。
しかしそれだけでは現状維持にしかならない。漁民の気持ちとしては海が元の状態に戻ってほしいのだと。
田子の港には漁協があるんですけど、その成り立ちですね。きっかけ。これが私は知って驚いたんですが、ヘドロを議題とする際の企業との交渉。その交渉に個人として臨むのではなく団体でコトにあたろうと。
つまり漁業の運営それ自体というのもあるにはあったかもしれませんが、「ヘドロを何とかさせよう! ラチンあかンニャーじゃんこンままじゃアさぁ。ズラ?」的な団結の意思があったらしいんですよね。想像ですけどね。
───────────────
しかしそんな流れについては後世の人間である私なんかにしても思い当たるフシがあります。
昭和の特撮映像なんかがお好きな方には納得していただけるかもしれません。
「スペクトルマン」っていう連続特撮テレビ番組を例にとりましょう。
漁協の建物が大フューチャーされています。
富士市の人間が見ると「田子の漁協の建物ンなんだかたくさん映ってンじゃん」ってなります。それ以外にも港の漁船を係留しているところの角っコとかも出てきます。
漁協が撮影をバックアップした形跡がうかがえるんですよね。つまりヘドロの公害を取り上げてもらえるのなら協力しようという意図があったのでは…。と考えています。私は。
───────────────
「スペクトルマン」の他にも、ゴジラさんの映画「ゴジラ対へドラ」という映画においても、漁協あるいは土地の人たちの協力を思わせる部分があるんですが、そちらについては後日まとめてお話ししようと思います。