煙突から出ている煙のイラストを描きました。
私が生まれた頃はまだ煙突からの排煙をキレイに処理するべし、みたいな規制のかかる前だったんですよね。
今の感覚ですと驚きです。
しかし当時はそれが普通。
そりゃ大気も汚れるよって思いますが、大気汚染は国内の各地における大きな問題でした。
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私が住んでいた田子地区というのは工業地帯に属しますので煙突の数は多いです。そうするとどうなっちゃうかって申しますと、ぜんそくに苦しむであるとか、洗濯物を干していると黒い点々が付着して汚れてしまうとかの被害が発生しました。
富士市は「公害のデパート」と言われていました。
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土地としての規模は、川崎とか四日市なんかに比べて小さい、こじんまりとした区域ですけど汚染の度合いはトップクラスっていう全く自慢にならない感じです。
上を見上げればスモッグ。海面にヘドロっていう感じですか。
逃げ場がありません。
川もかなり汚れていました。
そのへんの実感って今の中年の人たちより若い年代なんかですと、もうわからないですよね。
今はかなりキレイですからね。
もちろん今の状態が普通なんであって、大切にしていこうって、これは私のみならずトシがいった人間でも多くが賛成すると思いますけど。
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白黒時代の古いアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に公害を扱った回があったと思うんですが、あの70年代のおどろおどろしい感じ。あれは細部の描写としては違っていたかもしれませんけど当時の私が見て「ヘドロだ。強烈にヘドロの感じだ」と直感しました。
機会がもしありましたら、あのアニメを見るだけでも時代の雰囲気の一片を学べると思います。
当時は同時に「交通戦争」というのも言われていましたから、鬼太郎くんもいきおい社会派になるのもムベなるかなですよね。