キンシコウのオジさん〔あくび〕

 さけぶようなアクビをするキンシコウのオジさんを描きました。

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 日記なんですが、自転車で重い荷物を運ぶ運動をしました。お昼過ぎに猛烈に眠くなりお昼寝。3時間ほども寝てしまいました。運動して寝るという、ここだけ見ると健康的ではありますが。

 イラストの下描きの方は色彩計画を練っています。今夜中になんとかしたいです。背景の処理に悩んでいたのですけど、うまくまとめるアイディアが浮かんだところです。

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 以下はラジオ日記です。

 久しぶりに「子ども電話科学相談」を聞けました。

 今日は「良い石の日」なんですね。「11月14日(イイイシ)」というコトらしいです。期せずして岩石・鉱物の先生がご出演。いくつかの質問に答えました。ホームセンターで売っている石から化石が出ました。同定をお願いします。という質問が飛び出てビックリしました。まさに「良い石の日」ですねという感想が先生のクチから自然に出てきて私も同感。番組アナウンサーの石井アナも、名前に“石”がつくだけに喜ぶ1幕でした。

 それと日曜日の朝といえば私の場合NHK・FMの「現代の音楽」です。

 「ギャヴィン・ブライヤーズの転写術」と題して1969年と1971年の作品を聞きました。「タイタニック号の沈没」から抜粋で3つの楽章を聴いたと思います。テープに録音しておいた効果音と弦楽による音楽。鎮魂する意図を感じました。とても良かったです。

 聴き終えたタイミングで自転車で出かける時間。残りは録音しておきました。

 そんなワケで、つい今しがた「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」を聞きました。こちらも題名からして宗教的ですが。

 ドキュメンタリー映像を作る際に収録された、そして使われなかった音声素材から生まれた曲だというコトです。長くはない歌の一節。老婆のそれをループにとって和音をつけていったのらしいです。

 非常に興味深い。私みたいな70年代末以降のロック周辺の音を聞いて、そして自分でも何か作りたいなっていう向きには、とても近しいセンスを感じますけど。最後の方にトム・ウェイツさんも参加。この人はいろんなところに参加しますね。実際に聞いてみて効果的でした。

 聴いた感想としてはテープ素材からくる質感と生演奏の対比が良い。そしてそのループに並走して音楽的な展開をしていくようす。美しかったです。

 私の場合はやはり、ホルガー・チュ~カイさんの「ボート・ウーマン・ソング」とかコールドカットの「ティンバー」などを思い起こしてしまいます。

 ただしこれらの曲は、作った人の居住地とは違う、異国の人の歌を素材にしたという点でエキゾチックな観点とかもあるのかもしれない。異国情緒って言いますが。ともあれ取り扱いに注意が必要かなって思います。

 つまり「イエスの血は決して私を~」の方は英国の人にとっての国内というかロンドンの貧しい地区からとったというコトなんで視点、意味合いは違っているかもしれない。

 もしかしたらアイルランドからの移民街だったのかもしれないですけどね。仮にそうであればこれはジョニー・ロットンさんの地元ですよ。もしかしたらね。先日の当ブログにおけるミッキー森脇さんの「ミュージック・フォー・エアポーツ」に寄せたライナーノーツにおける考察のワダチを踏みますよ。私なんか結局単なるパンクロックファンですからね。大部分は。

 ロットンさんていうか、本名だとライドンさんですけど、自伝を読むとやっぱりかなり宗教的な環境があるみたいで社会的な背景とか環境。歌っていた老婆さんにとってはもしかしたら別段に宗教的な聖なる領域っていうんじゃなくて人生の一部だったかもしれません。不可分になっちゃっててね。しかし音としての説得力というかボディというか、芸術的な霊感を触発するような良い素材。その部分においては充分にあるね。確かに。これは展開させたくなるよって、深く納得いたしました。

 つい今しがた気になって調べてみたんですけど、トム・ウェイツさんって、アイルランド系のアメリカ人なんですね。とすると私の軽はずみな考察ももしかしたらちょっと当たっている部分もあるのかも。

 番組における解説の西村朗さんの言葉も記しておこうと思います。あくまで「20世紀の系譜」をたどって学んでいくっていうのが本筋ですので。先週のモートン・フェルドマンさんと並べる事で何かを浮き上がらせようという。いわく先鋭的だったり個人的な興味から発する異端とも言えるかもしれないが、そこにも耳を傾けましょうというような感じに聞きました。