ホラアナ物語〔09〕

 よく寝ました。全部で12時間くらい。

 おとといからきのうまでイラストのお仕事でがんばったんですが、チカラを使い果たしたみたいです。

 しかし納期に間に合いましたので良かったです。なんといっても予定通りに進むのが一番。疲れましたけどホッとしています。

 今朝からブログ用のイラスト作成を始めました。

 それなりにはかどりました。今日の私は寝てばかりでしたけど、今進めているイラストはパラパラマンガ的なもので、メインのムシ氏だけ描けば良いので楽です。この機に乗じて進められるだけ進めてしまおうと思います。

 パラパラマンガを完成させて再生させてみるのも楽しみです。

 ───────────────

 ラジオ日記です。

 NHKラジオ第1「文芸選評」。短歌。「めがね」。

 「丸顔に丸い眼鏡は似合わない…」という短歌が今日の先生のイチオシ作品。

 私が番組を聴いた感想としてもこの歌が一番、ナゼか印象に残りましたが、イチオシ作品に選ばれるのはまた別のものではないかと思っておりましたのでおどろきました。

 今日の選者は歌人の穂村弘さん。最近の穂村さんの活動としてポピュラー音楽の作詞を共作した体験などもうかがいました。

 

 NHK・FM「世界の快適音楽セレクション」。選曲は湯浅学さん。

 先週はキッド・バルタンという初期の電子音楽の、ポップスとしてのそれですけど、作家の作品を、やはり湯浅さんの選曲で聞きましたが、本日はピエール・アンリさんの有名曲「現代のためのミサ3・プロローグ」を聞きました。

 ミュージック・コンクレートの先駆けという位置付けの方かなって思いますけど。同時に音楽についての好奇心が晩年まで続いた人で最期の方はテクノ、ビッグビートにも理解を示したっていう感じだったかと思います。つい数年前ですよね。お亡くなりになったのは。長生きな方でね。

 番組でも触れらておりましたが、ピエール・シェフェールと出会い、テープを切った張ったして後にイナグラムに発展したという、フランスにおいてのイルカムと並ぶ音響・作曲研究の場っていう感じなんでしょうか。いましがたちょっと調べてみてリュック・フェラーリさんがイナグラムに関係していたと知り、「あぁそうなんだ」と思いました。認識を新たにしました。

 ブラインド・ブレイクという名前の音楽家が二人いることを知りました。アメリカのブルース系の人の他に。バハマにいるらしいのです。「ザ・ゴンベエ・ロック」という曲を聞きました。構成としてはロックンロールを踏襲していてサビやその前段がはっきりと分かれているものでした。しかしわずかなその土地のナマりが大変に楽しめる良い演奏でした。笛系のソロパートあり。曲名が面白いんですけど「ゴンベエ」という名前のパーカッションをとりあげた歌。マイナーコードの王道進行。

 余談ですけど曲名が日本語に聞こえる歌としては「ガンバレ・ツイスト」っていうのがあります。(I BARRITTAS – Gambale twist)おじさん数名によるヤギの鳴き声のマネから始まるチロリアンな風景。そのあとは往年そのままのツイストミュージックです。

 番組を聴いた感想に戻します。アフリカのファンクミュージックを皮切りに「ヨソの人たちによるファンクの解釈」みたいな部分が興味深く、また番組構成として熱を帯びた部分だったように感じました。ここ、良かったです。

 それとナナ・カイミさんの歌ですね。歌に寄り添うソフトなトランペットみたいな音の演奏がよかったです。

 あとはバーナード・ハーマンさんの音楽。映画「めまい」に使われた「愛のテーマ」。素晴らしかった。これが時間にして5分の中に収まっているのがまた素晴らしいですね。

 のちのコメントで、ゴンザレス三上さんがバーナード・ハーマンさんの音楽が非常にお好きだというその思いの丈を伺いました。なるほど、という思いで受け止めました。また、つづくお話の中でヒッチコックの映画についても言及あり。「サスペンスという作風の中で“愛”を取り上げる。その効果。とても引き立つ」。みたいな感じ。私も同感。分野的には違いますけど私にとってのSF作家、P. Kディックさんがそんな感じの位置。私にとってのディックさんは恋愛作家っていうことになっています。ホントは主流文学を目指していたみたいで実際そういう作品も残しているんですけど、SFという枠組みの中で描いた愛の方が印象に残るなというのが読んでみた私の感想。