それを見つめるニワトリ氏〔19〕

 10時間以上も寝ました。しかもお昼に昼寝もしちゃいまして。

 きのう良く動いたんで疲れていたんですね。

 今はちゃんとイラストのお仕事を進めています。ラフ作成。

 以下はラジオ日記です。

 「文芸選評」。今日は短歌。動物の「ゾウ」を扱った短歌が寄せられました。

 「ゾウに生まれ変わって、あなたの孫に写生されたい」という常軌を逸した短歌が、今日のナンバーワンに選ばれました。オリジナリティの点からくる評価。確かになかなか出てこない独自な発想だと納得。若い女性の作品でした。

 「世界の快適音楽セレクション」。コーラ・パンディットさんって読むのか分かりませんけど、メキシコ人のフリをしたり、インド人のフリをしたりする愉快な音楽家というご案内でした。この方の音楽が今日のわたし的には一番のヒット。ゴンチチのおふたりのコメントにあった通り、ちょっとレジデンツみたいな感じもあり。楽しかったです。

 今日は番組が始まる前に先週の放送を聞き返しました。

 ゴンチチの楽曲がいつも2曲かかるんですが、特に冒頭の曲が良かったので再聴。

 「レイン・ロック」という曲。雨に濡れる岩というような意味。オーストラリアの巨岩ですね。エアーズ・ロック。乾期にはほとんど雨が降らないコトでも知られるんだそうですが、奇跡的に降雨した光景を見た。その感激等を曲にされたという説明でした。この曲がまず何が素晴らしいかというとストリングスのアレンジです。雨が立ち込めるような漠然とした湿気の表現から始まって、後半は美しく旋律を奏で始めて具体的になっていく。その流れがとても良かったと思います。ゴンチチのおふたりはもしかしたらどちらもウクレレなのかもしれません。そんな題名のついたアルバムの収録曲だったと思いますが、この方たちが弾くウクレレというのは時にフォルクローレっぽい雰囲気もこなして良いんですねこれがまた。チャランゴみたいな。三上さんの演奏の、弦がはじかれる感じがとてもよく収録されていて味わいがすごくありました。大変に美味な演奏。松村さんのバックアップも雨粒が点々と転がるような、虹色に光が当たるような色彩も感じる良い演奏でした。お金がかかっていそうな録音でしたけど、これは大成功じゃないかと。まぁ聞いてそんなことを感じました。

 お金がかかっているといえば、ネットのゴンチチ・チャンネルでの番組では加藤和彦さんのプライベート・スタジオを1週間ほど貸してもらったエピソードを聞けました。幅の太いテープを使用するレコーダーの調子がおかしくなったという緊急事態。その知らせを受けた加藤さんが旅行先から早々に帰ってきたというお話でした。音楽録音の機械ってプロ向けの場合、ケタ違いに高価ですけど、高いからって故障知らずかっていうと、そうではなかったり。大変なお仕事です。

 番組に戻しますけど、今日はマイルス・デイビスさんの曲がかかりました。エレクトリック期のかっこいい録音。私はもう大好きな時期。もちろん音源も持っていますよ。

 今晩の大友良英さんの番組では、“50年代の”デイビスさんの作品が聞けるそうです。大友さんは良く知らない人に向けてもわかりやすく「どうイイか?」みたいな部分は大切にして話してくださるのでありがたいです。

 かくいう私自身が実はよくわからないんですよね。

 放送を聞いて学ぼうと思います。決して悪いとは全く思いませんけど、特にスペシャルな気もしないという。こまったもんですね。放送を聞いてみて、ピンとくれば良いのですけど、それでもわからなかった場合は相当に重症だっていうことですよね。どうなることやら。