ケラどん〔11〕

 うしろから見たケラどんを描きました。

 わりとサッパリと描けるようになってきたかなと思います。

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 今朝もラジオを聞きました。主にNHK・FM。

 まずは「吹奏楽の響き」。木管アンサンブルの特集。カドがない丸いふくよかな音っていうんですかね。楽しく聞きました。

 つぎに「現代の音楽」。普段の私は番組表を確認することもなく、フラットな気持ちで出会いたいと思っているんですけど、2週にわたり続いたNHK電子音楽スタジオのアーカイブスが非常に良かったこともあり、本日の中身を確認したくなってしまい、NHKのサイトにアクセスしました。

 作曲家の「藤倉大さん」の特集であるらしい。

 ほぉそうか! 藤倉さんは前に番組にご出演の際に家族でイギリスに住まわれているということ、作曲活動、ネットを介した活動、あとは教職のことも言われていたかもしれませんけど、ともかくどんな内容かと楽しみにしていました。すると冒頭から解説の西村朗さんは介在せず。もっぱら藤倉さん自身が自作について語り、紹介していくという内容でした。

 しかし純度が高い分、藤倉さんのお考えなどがよく理解できました。またかかった曲も多岐にわたり、多角度からその音世界に理解を深める機会になったと思います。

 どれも興味深かったと言えばそれまでなんですけど、特にバイオリンの木村まりさんから委嘱を受け、そしてまた長時間にわたる合議と試行錯誤の末に誕生したという「Motion Notions から」という曲は美しく。そしてまたエレクトロニクスの付随と一体感という点からも印象的な作品だったと思います。感謝感謝。これはいいもの聴けました。

 木村さんが右手に装着したグローブからあらゆるセンサーが付いていて、エレクトロニクスを操るというシステムなんだそうです。

 奏者自身の挙動が連動するわけですので、思いのままに動くわけですね。設定次第で。すばらしいと思います。

 調べてみたら木村さんは普段からMAXというプログラムに精通しているようです。音楽用のコンピューターソフトですね。

 木村さんの動画サイト上での個人アカウントにある動画の数々を視聴しました。ノードをパスで接続していく解説動画もあり。オーディオ信号やコントロール信号を扱っているみたいです。

 私はMAX自体は全く知らないんですけど、その源流の源流みたいな「M」っていうソフトは持っていてほんの数時間だけですけど音を鳴らしたことがあります。私の使い方はランダム・ノート・ジェネレーターみたいな調子の狂ったオルゴールみたいな使い方に終始して、そこを越えることはありませんでした。自慢にはなりません。

 これまでの4半世紀くらいになりますかね。もう。現代音楽とモダンなコンピュータ・プログラムの関係って。わりとプログラミングそれ自体に焦点を当てられることも多いように私には見えるんですけど、作曲家、あるいはプログラマーのためのエレクトロニクスというのではなく、アコースティック楽器の演奏家が自分のために取り組む。その上で作曲家とガッチリ組んでみて生まれる作品に期待するというのは正しいのではないかと思いました。

 それと動画にある“ギターボタナ”という特殊な撥弦装置との合奏が非常に面白かったです。

 藤倉大さんの作曲作品に戻します。

 最後の曲は広島の原爆を扱った作品でした。

 被爆したピアノを実際に用いた作品であり、ピアノの持ち主であった女性を題材にした曲。「ピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」」。

 すべての戦争の場にAkikoさんはいる。巻き込まれた人。巻き込まれた楽器。忘れないことを伝えたい。それが芸術にできること。というのが藤倉さんの意図であるんだそうです。感動しました。

 次の番組は「名演奏ライブラリー」。アコーディオンの演奏。御喜美江(みき・みえ)さん。後半に細川俊夫、高橋悠治、武満徹、林光などの作品が演奏されたようなのですが、録音してあるだけでまだ聞いていません。「子ども科学電話相談」を聞きました。恐竜の歯の生え変わりのサイクルが肉食のものと草食のものとでは違うというお話。など。

 きのうの番組になるんですが「クラシックの迷宮」。そこで林光さんの音楽を聴いて「良いな」って思いました。これから動画サイトで「原爆小景」という曲を聴いてみようと思います。今日の藤倉さんの「Akiko’s Piano」もありましたし。

 最後にジャズの番組。チック・コリアさんの追悼というか特集番組を聞きました。大友良英さんの番組「ジャズ・トゥナイト」。サーバから消えてしまう直前に聞きました。あぶないところでした。

 大友さんの紹介でとてもよく理解できました。リズムのモダンさ。だけでなくコード感覚がリズムと連動しているという点。とくにこの後者の点については聞いて納得というか、説得力のある解説だと感じました。