地下の虫さん〔07〕

 からだを伸ばして何事かに奮闘する「チカカマムシ(造語)」を描きました。

 以下は全部ラジオ日記です。

 「こども電話科学相談」。

 恐竜の一部に見られる背中の骨の特徴についての質問を聞きました。あんまりちゃんと覚えてはいないのですけど。

 腰から首の下付近まででしょうか。脊椎から長く伸びている骨。いったいナゼなのかと。

 それについての回答は「今、生きている動物を見よ」と。

 これは大変に科学的な回答ですよ。この総合的な視点ね。

 馬などにもそうした特徴が見られるという先生のお話でした。

 私はイラストのお仕事で動物の骨格を描くこともあるんですが、そういえばあります。

 脊椎から列になっていて、まるで壁を構成しているような印象もあります。長さとしてもけっこう長い。

 あれが人間だったら寝転ぶ時に非常にジャマではないか。安定しなくて。と思うんですが、馬なんかは、そういうくつろぎ方をしませんからね。

 それで問題のその骨の列。一体どうした役割を持っているのかという核心についてなんですが、筋肉を支える基盤になっている。そんな回答でした。

 あの4本足の動物の前足。その爆発的なパワーですね。

 後ろ足の方ですと、あの巨大なお尻からふとももにかけての筋肉を見ると一目瞭然ですけど、前足の筋肉については背骨からから張り出している骨が大きな役割を果たしているようなのでした。なるほどねぇ。

 筋肉の長さや面積を稼いでいるのかな。

 円山動物園の小菅先生のお話でしたが、アメリカバイソンなども、そうなんだよ。とおっしゃっていました。

 確かにアメリカバイソン氏の上半身の迫力は相当なものがあります。

 静岡県ですと、静岡動物園にいるんですけど、確か入り口から入って直後の展示なんですよね。

 私は子供の頃に学校の遠足で見に行ったんだと思いますけど、とてもとても印象が強烈で、よく覚えています。

 正確には上半身というのではなくて「顔の大きさ」です。

 子供が見上げるようにすると視界いっぱいが顔なんですよね。金網のすぐそこまで寄ってきてくれていたんですよ。バイソン氏が。その時ね。

 「畳みたいな大きさの顔だ!」って思ったことを覚えています。

 大人になってから見たら全然そういう印象ではなかったんですけど。

 力説しちゃいましたが、こども電話の質問の主眼について、おろそかになっちゃいました。つまり恐竜においても筋肉、そして腱。それらを支えていたんじゃないのかなという知見なのでした。

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 「現代の音楽」。今日と来週は松平頼暁さん。声楽作品の特集。

 スタジオにソプラノ歌手の太田真紀さん。明るく快活な方でした。西村朗さんとも旧知の仲だそうで、遠慮なく大切なことを伝えてくれるといったようすだったと思います。

 制作秘話的な事柄なども明かされて、より松平ワールドが明らかになった感を強くしました。

 番組としてはその松平さんの作曲に対する姿勢、態度について伝えていただきました。

 かなりロジカルというか、情感を排するということなのだそうです。

 かなり徹底した態度を取っているようで驚いたんですが、ともあれ来週も楽しみです。

 番組中でかかった曲としては、2曲。最初は総音列技法の曲だったのかと思います。

 次の曲は、長崎の隠れキリシタンの歌。オラショを基にした曲。

 これは「ニッポン時空旅」みたいでしたね。

 がしかし聞いていくうちにそれだけでもなくなっていって、音と声の世界に引き込まれていきました。

 コントラバスとビオラの伴奏というのが良かったです。ピチカートにピアノの高音部がポロポロとした音を転がすところなど興味深く聞きました。