クアッカくん〔28〕

 本日でクアッカワラビーくんの練習もひと区切りですよ。

 最後はにぎやかにしてみました。

 停留所でバスを待っているような感じ。

 女の子のヒザの上に乗って抱かれているのがクアッカくん。

 となりにワラビーくん。

 うしろのほうでトリと戦っているのがカンガルーさんです。

 通行人としてイヌ氏とネコ氏も混ぜてみました。

 もうちょっと各人に具体的な性格づけをしていけば、もっとイキイキとしてくるのかなと思います。

 基礎的な部分としての練習にはなったと思います。

 明日からは新機軸の連作を始めようと思います。お楽しみに。

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 以下はラジオ日記です。

 琵琶湖マラソンの中継の他は全てNHK・FM。わりと長い時間を聞きました。

 まずは「現代の音楽」。先週に続き武満徹さん第2週。

 谷川俊太郎さんの詩を元にした「系図」。これはよく聞かれる曲だと思いますが、今日の演奏は非常に良かったと思います。

 武満さんの後期になるのかわかりませんけど、映画「どですかでん」に通じるようなほのかな色彩感。ポワポワした感じが節度を持ちつつも聴く人を取り囲むみたいなね。

 “人と人の関係”であったり“生命”だったりをきっと愛していたんじゃないかと思いますけど武満さんって。

 演奏としては特に朗読の方が良かったです。

 少女の心持ちで、言葉がその場で生まれたような新鮮味を保つという難しさ。ココロにしみる朗読でした。素晴らしかった。

 実際は相当に練習したと思うんですが、本職はフルート奏者だったかで、楽器の演奏で得た経験、聞かせ方が朗読にも生きているなと思いました。

 今日は「系図」が聞けただけでも満足だったんですが、ピアノ曲のふたつも良かったです。

 それと西村朗さんの解説ですが、ピアノに向かう時の作曲家としての姿勢についてのコメント。

 武満さんの若き頃、終戦後にピアノを弾くのにも苦労したというよく知られたエピソードを引用したものでしたが、西村さんは人を尊敬できる人だなと改めて思いました。先人に対する敬意だったり素晴らしい部分を認める。まぁ番組中様々な場面で接しているワケですが。

 今日のピアノに関しては和音の響きの可能性について述べたものだと思いましたが、西村さんのフルート曲の「氷蜜」やクラリネットの「樹霊」などを聞くと、その楽器が持つ根源的なしくみだったり存在から発想したいという気持ちとか、楽器に対して誠実であろうという態度を感じます。

 これだけ毎週、放送を通してお世話になっているので、今年はもうちょっと西村さんのコアな部分に迫るべく色々と聞いていきたいです。

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 次の番組の「名演奏ライブラリー」。こちらも度々聞かせていただいております。満津岡(まつおか)信育さん。

 今日はモートン・グールドさん。

 アメリカのイイ部分を凝縮したような楽しい選曲。

 明快、快活みたいな面ですが、それだけではない交響曲の紹介などもあってバランスが取れていたと思います。グールドさんの紹介として。

 ほかは「日曜洋画劇場」のエンディングにも使われた曲など。

 今週はかなりのサービス回だったと思います。

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 お昼過ぎの上坂すみれさんの「マジカル・ポップ・ツアー」

 ビートルズに影響を受けた曲の特集。

 吉田拓郎さんの「ビートルズが教えてくれた」は、もしかしたら40年ぶりとかそれくらいに聞きました。自分でも楽器を触るようになったので聞こえ方はずいぶん違っていましたが、久しぶりという感じは全くなかったです。すみずみまでカラダに刻みこまれている曲なので。母親がスゴく好きだったんですよね。それでね。

 それよりも初めて聞けた曲が多く感激しました。

 斉藤和義さん「僕が見たビートルズはTVの中」。どういう曲なのか非常に気になっていた曲。おそらく30年ほどを経てやっと聞けました。感謝。思っていたのと全然違って非常にフォーキーな曲でしたね。びっくりするくらい。

 詩の内容は、「この人やっぱりオレと同世代だな」っていう感じの材料の混ざり具合でした。

 アジアン・カンフー・ジェネレーション「小さなレノン」。

 いわゆるアジカン。全く未聴のバンドでしたが、初めて出会えました。

 こちらは冷めた部分と熱い部分の切り替えが鮮やかな曲でした。

 モダンなロックですね。

 しかしマこういう方達なんですね。たしか中心の後藤さんは静岡出身のハズなんですが具体的にはよく知りません。

 BONNIE PINK「ブラックバード」。

 こちらも初めて聞けた。もう当時ね。CDショップなんかに行くとポスターなどでよく見ましたが音を聞くのは初めて。こういう感じだったんですね。素直な感じでした。

 グリムスパンキー。こちらは私も知っているバンドです。好きなんですけどね。

 「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツクラブ・バンド」。

 ビートルズの諸作で聞かれるようなサイケデリックな感じをさらに強化したような熱意と意欲のあふれたアレンジ。直球で挑んでいました。その心意気や良し。

 ただ個人的にはアルバム・ラス前のリプライズバージョンの方が好きです。ポール・マッカートニーさんの元気ハツラツな感じね。このドチカチっていう感じのドラムが熱愛なんですけど。つづくラストの曲がまた特に好きっていうのもあるんですが。

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 午後の番組「かけるクラシック」。モデルの市井紗耶香さん、サキソフォンの上野耕平さんの番組。久しぶりに聞きました。

 市井さんはわずかかもしれないですけどリンク・レイなんかに通じるネイティブ・アメリカンの血が入っていたような記憶がありますけど、もう一度ちゃんと調べないと確かなコトは言えないです。

 今日の内容から私としての最大の収穫はメシアン氏の「トゥランガリラ交響曲 から 愛のまどろみの庭」でした。

 これは非常に良い曲でした。よいものを教えていただけて感激です。

 オンド・マルトノ。名演でしたね。

 上野さんがまたこの曲が大変にお好きだそうで数万円の巨費を投じて楽譜を買われたとかでスタジオにご持参の様子でした。どうやら総譜みたいで。電話帳ほどの厚さがあるんだとか。

 番組としてのテーマは「愛」だったようで、リスナーからのリクエストでバイオリン奏者でもある妻に送りたい、聞かせたいという曲があって非常に悲しみを共有する思いでした。寝たきりで意識がないそうで、また私とたぶん同い年。これはツラい。しかし愛情のこぼれるような文面でした。

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 そんなワケで「現代の音楽」から「かけるクラシック」まで、人から人への思いなんかについて考えさせられる、そういう1日でしたね。