むらびとワラビー〔13〕

wallaby_18

 ガイコツのゆうれいです。
 全然「ワラビーくん」とは関係無くなっちゃっています。迷走していますね。ブログのイラストの内容が。
 絵としては気に入ってるんですけどね。

 時々、私、「この絵は描いてヘトヘトだった」とか言ってますけど、本日のなんかはわりと簡単に描けました。
 違いは何なのかな。自分で完全にはわかりませんけど。

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 ラジオ日記です。
 きのうはタヌキの鳴き声を聞きました。
 今日は流氷が凍っていく際の音を聞きました。

 聞いたのはNHKラジオ第1「らじるラボ」。平日お昼前の帯番組です。

 NHKはねぇ。昔の録音素材というのはとにかく残っているので音が好きな人には良いんですよね。
 鉄製のレコード盤に溝を刻む形式の録音を聞いた覚えもあります。もうずいぶん前の話ですけど。
 NHKらしいなって思うのは、そういう貴重なメディアに録音された素材というのが当時の落語だったりするんですよね。おもしろいです。

 それと鉄線(ワイヤー)を磁化して録音するという古い形式ね。
 これはNHK自前じゃなくてBBC物だった気がします。
 ビッグ・ベンの音だったような。
 思うんですけど、ああいうのってBBCが世界各国の放送局に営業をかけて売っていたのかもしれないですね。わからないですけどね。
 聞いた感想としてはとてつもなくノイジーで、雑音の向こうにゴーンゴーンって言ってるようなね。今の耳にはかなりキビしい感じでした。
 ですけど当時はネット以前でしたので聴けて嬉しかったですね。
 サンレコだったかの大塚さんの記事で読んで存在だけ知っていたという。
 「サンレコ」も「大塚さん」もそのスジの人じゃないと、何がなんだか意味がわからないと思いますけど長くなるので省略ですよ。

 それでタヌキの鳴き声なんですけど、音にならないようなちょっと機械的な音でした。

 あとは流氷。これは確かNHKの録音技術史的にもマイルストーンな音素材だとか、そんな解説を以前に聞いた気がします。

 当時のラジオ番組でありまして、流氷の音のみならず、現地の様子。音のスケッチですね。それらが当時のアナウンサーさんによる解説付きで聞けましたので、非常によく理解できました。当時のカラスの鳴き声も聞けて嬉しかったです。

 昭和30年代に当時最新鋭の水中マイクを使用しての録音だったそうです。
 これはいわゆるデンスケ録音だったのかなと思います。
 そこまで機械を持っていかなきゃいけませんからね。
 まぁ、わからないですけどね。私の想像ですので。

 肩から下げて持ち運べる録音機をデンスケって総称していたワケなんですが、昭和30年代ですとおそらくまだオールンリール。

 どうやら5号リールにテープスピード38cm。7分半くらい録音できたのかなと思います。
 「音」の7分半はけっこう使い出があるなって感想ですけど、それはインタビューとか街の音とかに限られるかもしれません。
 とくに動物の鳴き声なんかだと、いつ音がするか予測が難しいというか不可能の領域ですので苦労しそうだなと思います。
 今の事情とは隔世の感ですね…。いやはや。

 おそらく船に乗って寒さに耐えながらテープを掛け替えたりして録音したんですねぇ。色々と考えちゃいますね。その時のようすとかね。

 私は以前に紋別あたりの流氷について調べたコトがあるのでちょっと詳しいんですよ。

 まず海底が浅めなんだって読んだ気がします。
 それと南の方に千島列島があって海水温の境界線が形成されるらしいんですよね。
 南の方とは隔絶されるっていうか。

 そこへ持ってきてロシアだったり北極の方からだったりの冷たさが南下してきて結果的に氷が溶けずに接岸するみたいな。そんな感じに理解してるんですけど。
 オホーツク冷水圏っていうかね。勝手に命名しましたけどね。今、私が。