むらびとワラビー〔05〕

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 おばあちゃんカッパと赤ちゃんカッパのイラスト第2弾。

 ワラビーくんが走る姿の描写に挑んでみました。

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 ラジオ日記です。
 NHKラジオのサイトで、聞き逃しサービスを利用。
 先週の番組「発掘ラジオ・アーカイブス」を聞きました。
 80年代のラジオドラマを振り返る趣向。SF作品でした。
 前半は小松左京さんのお話。後半は筒井康隆さん。
 どちらも作家としての個性がよく出ていて、これぞ小松作品。これぞ筒井作品という、聞いて納得のいく満足度の高い内容でした。
 時間の都合で全編ではなかったようですが、十分に堪能しました。

 番組のゲストとして、音楽家で作家の大槻ケンヂさんがご出演。
 80年代当時の空気とか、作家の意図にまで思いを馳せ自由にお話しする様子がとても良く、楽しい時間でした。

 大槻さんはその流れで、平日お昼前の番組「らじるラボ」にも録音で少しご出演。
 ご自分の携帯型ミュージック再生機からランダムに出てきた楽曲についてお話をするという連続企画「ドゥ・ザ・シャッフル」。
 サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」が流れました。
 ルック・フォー・アメリカ。
 アメリカの大統領選挙の大勢が判明した後に奇しくも放送されるという味わい深いタイミングでした。

 大槻さんのコメントによるとサイモン&ガーファンクルを聞き始めたのは割と最近、今年からの巣ごもりですか。たしかそんなことをおっしゃっていたように思います。
 いわくご自分のバンドの音楽性がパンク&ハードロックみたいなものである。加えて思春期前後に触れていた風俗からの影響もあり、こんなタイミングで、改めて聴き始めた。みたいな。
 大槻さんってその一方でドアーズなんかはよく聞いている様子ですが、マとにかく大槻さんはそうだったんだと知りました。

 私自身はサイモン&ガーファンクルって小学生のコロから非常によく聞いておりましたし、ビートルズの音楽性がパンクロックと違和感なくつながっている少数派ですんで、パンクファンはアレ聞いちゃいけないみたいなのはよくわからないんですよね。
 ですけど同年代の方の音楽遍歴を聞くのは楽しいことです。

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 ちょっと長くなりましたが80年代つながりでもうひとつ。
 久石譲さんの若い頃の作品「アルファベット・シティ」というアルバムを聞きました。
 85年だそうです。
 CDとしては再発時のものみたいです。中古で安く手に入れました。

 フェアライトCMIを使用した当時の最先端な音楽。
 リンドラムが活躍する曲は聴いた感想として時代を感じましたが、その他の曲はミニマル・ミュージックに深く取り組んだ内容で古さも感じられず興味深く聞けました。
 これは良い。
 ダルシマーの生演奏も(おそらく1曲で)混じっているようですが、他のシンセ音もDX7などの減衰系が多いためか混じりがよく、しかもより美しく聞けた、という感じでした。

 フェアライトといえば私にとってはページRなんですが、使用機材としてはMC-4のクレジットもあり。
 これはプロフェット5を動かしたのかな。
 デジタルミニマルな作風ですのでシーケンサー駆動は大いにありえます。
 フェアライトとMC-4の同期ってどう実現できたんでしょうか。

 私と同年代の方でシンセサイザーが好きな方はフェアライトとかシンクラビアについて非常に詳しい人って珍しくないんですが、高価な機材だと聞いていたので私はほとんど両者の区別もつかない有様です。
 まぁ当時の機材ですしテープレコーダーとの同期も不可欠でしたでしょうからクロック信号の送受信というのは可能だったんでしょうね。おそらく。

(追記)
 フェアライトとDX7で思い出しましたよ。
 先週の土曜日のFMラジオ。「世界の快適音楽セレクション」でスクリッティ・ポリッティの2000年代の作品を聞きました。
 別にもう機材的にはフェアライトなどを使ってるワケじゃないでしょうけど連想したというだけですが。
 その曲が良かったんですよね。感心しました。
 なんでしたっけ。あの。グリーンさんだ。グリーン・ガートサイド。
 良い活動を続けてるんですね。ラジオから教えられました。

 またフェアライトといえば番組を受け持つゴンチチさんと松浦雅也さんの連携などもあり、まぁやっぱり80年代の音楽を語る上では避けられない機材でしょうかね。久保田利伸さんはシンクラビアでしたっけ。

 近況の私としては相変わらずあまり聞かれていないローテクな環境で作られたシンセポップなどを探して聞いています。まぁやっぱり使用機材がどうこうよりも中身の音楽だったり演奏している人達だったり、そこが良ければ聞けるんだなっていう普通な感想です。