きのうは「曽我八幡神社」をご紹介いたしました。
本来であれば、その近所に曽我兄弟の弟さん。その方が、クビをはねられた現場があるんですけど、それとは別の施設をご紹介したいのです。
「かけどい(掛樋)」です。農業用水路です。
「にほんどい(二本樋)」ともいいます。
近隣のふたつの地区に農業用水を分水する際において、「平等、公平」を保つ役割です。
当ブログにおいて「富士宮の奥に富士山の地下水が湧いているところがある」みたいなコトを述べてまいりました。
実は私なんかが住む富士市にとって、潤沢な水資源っていうのは富士宮方面からくるものなんですね。
「かけどい」が設置されている場所というのも割と富士市のはじっこというか富士宮市との境界付近であります。
そうしたドンブラコな水資源を分水するぞというワケです。
上の写真は「富士宮方面を背にして、方角でいうと東南を向いた感じ」になりますでしょうか。
左腕をパッとあげた指先の方角に富士山山頂。みたいな感じ。
この角度から見ると、分水のようすがよくわかると思います。
二等分。
これだけ公平を期してもやっぱりイサカイが生じたっていう話も伝わっておりますが、まぁ生命線ですからね。農業における「水」は。
仕方ないかなって思います。
お写真の色調は、コレでもかってくらいイジってますので実際の風景の印象とは違うかもしれません。
こんな感じで。
こうですよ。
この農業用水路(の片方)はこれまで当ブログで辿ってきた「トラ悲しみロード」に沿うようにして流れています。「トラ悲しみロード」というか「鎌倉街道の一環」というか「静岡←→山梨における甲州街道」っていいますかね。
あともうひとつの呼び方も知りました。「厚原(あつはら)街道」。この名前は大事。トラ悲しみ道路の大半は厚原っていう地区ですからね。
上の写真が今のようすです。
この道が昔からあって、そして重要だったんだなと、語りかけているようでもありますね。
しかし私も今回、トラ御前さんがらみのモロモロを調べてみなければ、この先もずっと知らずにいたと思います。この道の機能であったり位置付けというのは。