【曽我物語】トラ悲しみロード〔5〕・マント・ショー

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 きのうのエントリでの内容ですね。
 そちらをイラスト化しました。
 悲嘆にくれるトラ御前さん。気づかうトラコイシちゃんです。

 若干、ジェームス・ブラウン氏のステージにおけるマント・ショーを意識していますよ。アメリカのソウル・シンガーです。

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 いやしかしね。ショックだったと思うんですけど。トラ御前さんね。
 覚悟はしていてもね。
 もう死んでる。悲しい。
 でもカタキ討ちは完遂してる。立派。
 非常に複雑な入りまじった心境ですよね。

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 きっとねぇ、以下は全部、私の妄想ですけど、橋のたもとで地元の人たちが、ペチャクチャおしゃべりしてたと思うんですよね。

 そこに見るからに旅のヒト、しかも若い女性が現れて、親切がてら声をかけてみたら曽我兄弟に縁のある人だと判明しちゃって。

 瞬間的に地元の衆のテンションも沸騰したと思うんですよね。

 カタキ討ちしたおサムライさんのコレモン(ギュンって小指をたてるジェスチャー)が来たよ!

 見てもいない私ですが地元の人間として言い切ります。

 普段は何の変化も無いこの辺の人たちですから、事件からちょっと時間は経過したとはいえ(3ヶ月くらい経っていたらしい)、コトあるごとに話題にしていた。コレは間違いないです。

 そこに予想外の関係者、恋する若いムスメが来たよ!っていうねぇ。
 もう目に浮かぶようですよ。ツブサに。

 畑仕事してる知り合いを呼びに行っちゃったりしてね。

 「ちょっとー! おツネさーん! おツネさんッ! おツネ! ババア! な~にじゃないよ素朴なハニワみたいな顔しちゃって。大変だよ! 来てんだよ! コレモンが! コレモンティーヌ! 白糸でカタキ討ちして鷹岡(たかおか)でクビはねられた若いおサムライさんいたでしょ~ぉ! あの子のお兄ちゃんの女だよ~! 今! 橋のたもとでみんながお水飲ませてやってるから! 来な!来な! もう何やってんの~~。行くよ~~! おツネさ~ん!」

 なんてね。

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 そんな騒動に合う楽曲は無いかなって私なりに考えたんですけど、ブラジルのロックバンド「オートラマス(Autoramas)」の「マグマ」っていう曲なんか良さそうだと思いますので、ご紹介いたします。
 もう20年ほども前の曲なんですけどね。

 今はかなり別形態になって続いているんですが、私はこのコロが好き。
 ベースのお姉ちゃんが躊躇なくファズを踏んでガリガリ弾きまくります。
 D.D.ラモーンに負けないくらい足を開きますからね。

 ファズ踏むことで低域はガバって無くなってしまうんですがギターが単音弾きに転じる際の音の薄さをカバーできますし、それ込みでドラムのキックの音を作っておいてやればむしろキックのフレーズも映えますしね。モーターヘッド・スタイルとも言えます。

 このバンドはナゼかイギリスのシンセポップ系バンド「ニュー・オーダー」の名曲「ブルー・マンデー」のカバー演奏でも知られているので興味がある方は是非。
 一応、パンクロックのバンドなんですけど時々妙にニューウェイブな感じがあるんですよね。
 ただし「ブルー・マンデー」カバー演奏のコロになるとベースはメンバーが変わっちゃってるみたいで。女性ではあるんですが。
 前任お姉ちゃんの無頼でパンクロックな感じが私は非常に好きなんですが。残念ですよね。