【曽我物語シリーズ】トラ御前・悲しみロード〔1〕

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 本日のイラストは、箱根を旅立つトラ御前、そして、おとものトラコイシちゃんです。
 遠くに富士山が見えています。

 上の方にお坊さんがいます。
 ちゃんと調べてはいないんですけど、箱根のお寺にお坊さんがいて、この人が表には出ないものの、重要な役割を果たしたようなのです。「曽我物語」において。
 そんなワケでお見送りしている感じにしてみました。せっかくなので。

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 当ブログでスポットライトを当てたい領域に近づいてまいりました。
 「トラ悲しみロード」の行程ですよね。
 コレに迫っていきたいのです。
 当ブログとしては。

 きのうまでの説明でなんとなく舞台背景というのは飲み込めていただけたのかなと期待しているんですが。

 (「トラ悲しみロード」の名称は、私が勝手に言ってるだけですのでヨソでは口外しないでください。「はぁ?」って言われると思います。)

 愛する人の無事を心配するトラ御前。
 心配で、いてもたってもいられずに出発する感じですね。

 考えてみたらこの時点でトラ御前には曽我兄弟がドコにいるのか、そのへん全然わかってなかったと思うんですよね。
 だいたいの場所は知っていてもね。当時はGPSなんかもありませんし。

 しかしそれでも「行かなくちゃ、キミに会いに行かなくちゃ」というね。
 胸を打ちますね。ココロ打たれますよ。
 いつの時代でも若い人っていうのはね。

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 唐突ですけど、安田裕美さん(やすだひろみ・男性)亡くなっちゃいましたね。
 もう亡くなられてしばらく経ちますけど。

 井上陽水さんの数々の名曲でのギターの響きとその旋律なんですが。子供の頃によく聞いていたんでショックというか喪失感というか。
 非常に綺麗に余分な音を鳴らさずに弾く達者な方でした。
 しかしリズム的には躍動していて生命感にあふれていました。
 名手だったんですねぇ。
 イマサラですけどね。

 スケールの大きさというか風景が広がっていく感じですとか。特にそのへんは私のその後の音楽遍歴にも決して小さく無い影響を受けたんではないかと今はそう思っています。
 安田裕美さんの魂よ安らかに。

 母親が井上陽水ファンであったからという理由で聞いていたんですが、それでもその挙動を細かいトコロまで追ったという点では、安田さんは私にとって最初のギター・ヒーローという言い方も十分できます。
 小さいコロですから無垢の砂地に水がしみこんでいくゴトく自然に入ってきたんですよね。私にとって。