【曽我物語シリーズ】カタキ討ち周辺・名所巡り

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 きのうの曽我兄弟のイラストでがんばりましたので、今日はひと休み。
 下描き掲載です。きのうのイラストの。

 そんなワケで、本日は写真を中心にまとめようと思います。

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 先週の火曜日のコトになりますが、「カタキ討ちの現場付近」に行ってきました。

 富士宮市の「白糸の滝(しらいとのたき)」です。
 自転車で2時間ほども西に向かってエンヤコラ。
 距離としては15キロほどだと思います。

 この日は、いっときに比べると暑さの質が変わったと感じましたが、気温としてはあいかわらず高かったです。
 あえて何度だったかは調べませんでした。気分から疲れちゃいそうでしたので。

 保冷剤をいつものごとく4ヶ背負っていきましたが、1時間半ほどで暖かくなってしまいピンチでした。

 標高にすると500メートルほどの場所にまで登るワケですが、スポーツタイプの自転車の人は私以外には見かけませんでした。
 平日だったという要因もあると思います。

 高校生の子たちが自転車に乗っているのを数人見ただけです。
 通学なのか、部活動なのかわかりませんが。
 いつも乗っている子たちは頑丈ですね。

 この時の私は、自転車用のパンツというかサポーターというか、お尻の部分にクッションが付いてる下着をはいて行ったんですが、お尻の皮が少しムケました。

 小さい範囲ながらけっこうヒリヒリして痛かったです。
 治るのに3~4日かかりました。
 今まで長めの距離を自転車に乗っても、こんな事例は無かったのですが。

 なんだか余談が長くなってしまいましたが、この日はグチが出るほど暑かったというコトです。
 戻します。

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 「白糸の滝」よりもちょっと手前で左折したのですが。

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 道を入って、すぐソコにありました。
 「曽我の隠れ岩」です。

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 曽我兄弟がカタキ討ち決行の直前に、身を寄せて最終的な打ち合わせをしたという岩です。
 草が多くてちょっとわかりにくいかもしれません。
 かなり大きな岩が、斜面に突き出すような感じで位置しています。

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 稲穂が美しく成長中でした。

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 数日前の当ブログにおいて「白糸の滝の上流に富士山の地下水がドカッと湧いている場所がある」と記したんですが、そのせいなのか、富士宮では比較的高度がある場所においても稲作をよく見かけます。

 逆に私が住んでいる富士市の同高度のあたりは水資源に乏しくカラカラ。
 茶畑が主です。

 しかし初めて来ましたよ。「曽我の隠れ岩」。
 白糸の滝の方であれば何度となく来ていますが。

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 それと。「工藤祐経(すけつね)の墓」です。

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 ココも、初めて来ました。おそらく地元の人でもあんまり来ないのでは。

 試しにその辺の中高生に「曽我物語って聞いたコトある?」と、問うたとしても「ナニそれ、知んニャ~(しんにゃ~。知りませんの意)」って言われるだけだと思うんですよね。そもそもね。

 当時はココにお屋敷…だったかわかりませんが、少なくとも宿泊できる場所があったみたいです。今は見ての通りの草ボーボーですけど。

 別の言い方をすれば、はるか昔の殺戮の現場なのですね。
 いやはや。

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 巻狩には源頼朝さん以下、多数のおサムライさんが参加していたみたいです。
 いわば、モノノフどもが現場に居合わせたと。
 その場で起こったカタキ討ちは相当な感銘を与えたみたいです。場を共有したモノどもにとって。

 その後の世に伝わるストーリーなんかを見ても曽我兄弟を悪く言う見方が無いっていうのも、ひとつには直後の現場において「あいつら、やり遂げたな!」「あんな子供みたいな若者が父のカタキを討ってそれに殉じたよ!」みたいなね。
 思うに、ある程度の評価はソコで固まり、やがておサムライさんたちはそれぞれの地元に帰っていくワケですが、みやげ話じゃ無いですけど「スゴい男がいたもんだ!」的な涙のストーリー。聞く方も聞く方で。鼻水垂らしながら「確かに泣けるズラ~」的なね。

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 そこからの堂々の曽我物語フィーバー。これが800年近く続いたっていう絵巻物語ですね。違うかもしれないですけど。

 逆になぜ近年になってスルッとスタレちゃったのかなっていうのも疑問なんですけど。
 そっちはそっちで、おいおい個人的に研究していこうと思います。

 「白糸の滝」周辺のお写真もご覧ください。

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 上のお写真は、音止めの滝(おとどめのたき)です。
 曽我兄弟がカタキ討ちの最終打ち合わせをする際に滝の轟音がピタリと止まったという絶対にウソ。
 まぁウソっていうか、伝説のたぐいだと思いますけど、そんなエピソードから名前がついたのだそうです。

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 上の2葉のお写真は、白糸の滝(しらいとのたき)です。

 同名の「白糸の滝」って国内にいくつかあるみたいなんですけど、モンドセレクション賞を受賞したのはココ、富士宮の白糸の滝だけです(ウソ)。

 富士山周辺が世界文化遺産に認定された際の構成資産のひとつです(こっちはホント)。

 しかし文化遺産にしてもらうには、あまりにも「観光チック」だというその雰囲気が問題になりまして改善しました。
 具体的には以前はもっと滝の近くまで売店が何軒も迫っていたんですが、そういうのは移築して、より「自然な景観」に戻したというね。

 実は私、20代の頃のデザイン事務所勤務時代に観光地にあるスタンプ。あれの図柄を描くという業務を何件か担当してるんですよ。
 富士山周辺で言うと「風穴(ふうけつ)」「氷穴(ひょうけつ)」とかね。箱根(大涌谷(おおわくだに))なんかもやってるんですが、ココ「白糸の滝」。コレもやってまして。

 地元なんでうれしかったですけどね。

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 そのスタンプが置いてあったのが、滝に一番近い店舗だったんですけど、そのお店はもう無くなっちゃったというワケなのです。

 30年以上前の仕事ですから、好条件が揃ったとしても現存しているハズも無いんですが。まぁそんなプチ・エピソードでしたよ。

 下の画像は奇跡的に残っていた当時のイラスト原稿というか版下のコピーです。

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