おばけキャットくん〔16〕

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 ラジオでピーター・フランプトンさんの名曲「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」を聞きました。ライヴ・バージョン。
 何回聞いても良い。
 いつ聞いても良い。
 そんな曲です。

 NHKラジオ第1「らじるラボ」。
 コーナー名としては「FMリクエストアワー・リターンズ」。
 割とよくゲストの選曲者を招いての進行ですけど、今日は吾妻謙アナの選曲。

 アヤフヤな記憶ですけど音楽家のスガシカオさんが確かピーター・フランプトン・モデルの黒いレス・ポール・カスタムをお持ちじゃ無かったでしょうか。グレコの。ましかし、もしかしたらジェフ・ベック・モデルかもしれないし確かめようも私にはありませんので単なる余談にとどめておこうと思います。どっちにしろ黒いレス・ポールなのかなって思うんですけど。

 んでもって「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」なんですけど、トーキング・モジュレーターによる「ポワワワワン♪」っていうボーカル・ラインも大変に素晴らしいんですけど、もう一本の大きな柱はバッキング。
 特にアコギの「ザザズコ・ザザズコ」っていうリズムですよね。もうあれを聞くだけでカラダ全体が肯定的な気分でふくらんできます。

 番組による情報としてはフランプトン氏は今年、引退を決めていてラストのコンサート・ツアーが企画されていたようなんですが、今般のCovid-19により取やめなんだとか。

 年はとっても「老いたな」っていう感じは薄かったフランプトン氏ですけど。
 やっぱり寄るトシナミにはねぇ。これも時間の流れか。

 それと日本のバンドのショウヤがかかりました。私も耳にしたことのある有名な曲。
 あの曲の最初の方ってもしかしたらライオットの「ナリタ」ですかね? 違うバンドの違う曲かもしれないですけど80年代のメタル系のね。まぁともかくショウヤの演奏も大変に素晴らしかったです。

 番組を聞いていたらやおらソフト・セルの2000年代初めに再結成した時のライヴが聴きたくなってしまってそちらに移行。好きなんです。これ私。
 DVDも持ってるんですけどデイヴ・ボール氏がYAMAHAのQS300だかを前面に据えているのはド肝を抜かれましたね。
 私はあれ以外にYAMAHAのQS300がドえらい数の(また濃度が濃いのなんの)お客さんでいっぱいの会場に据えられているのは見たことがありません。
 QY300をビルト・インしたっていうね。そういうシンセ。

 私、QY300は使っていたことがあるんですけど、外部に多数のシンセをつなぐ感じの90年代ベッドルーム・テクノ的な環境ですよ。
 ところがQY300って、いわゆるスコープ・エディットの時には外部にMIDI信号をトリガーしないんですよ。これは私的にはすごく困った事態でして。
 あれ1台で内臓音源を駆動するカタチで全部作るんなら、まったく問題ないのですけど、他につないであるシンセの音が発音しないと全然感じが違ってくるので困りましたね。あの時は。

 (下の画像は当時の私のお部屋の写真です。)
ROOM_90s

 私は基本的にメーカーに電話で問い合わせとかはしないでマニュアルを読んで自分で何とかするタイプなんですけど、あの時はもう降参してヤマハに電話しました。
 そしたら「仕様だ」の1点張りなんですよね。
 とりつくシマもないって感じで。
 そんな「仕様」があってたまるかよっていうのが私の主張なんですけど。

 カタログ読んだ限りでは「壮大なMIDIシステムの中枢として君臨するに相応しい実力」みたいなコト書いてあったんで、それ読んでフワワワワンって感じにシアワセな心境でイザ買ってみたら裏切られたっていう。一種のサギですよね。
 それから10年くらいは絶対にヤマハの言うコトは信じないって感じで、製品も買いませんでした。

 シーケンサーとしてはカワイQ-80に戻る感じで。これが安くて非力なんだけど天才的に使いやすかったんですよね。

 なんか熱く語ってしまいました。何だっけ。ソフト・セルですよ。
 曲としてはね。「ザ・ナイト」。すばらしい。

 これってホントはフォーシーズンズの曲なんですよね。

 ソフト・セルのバージョンは、レネ・ロヴィッチ氏のバージョンを下敷きにしているみたいですけど。

 このレネ・ロッビチ歌唱による「ザ・ナイト」は私の中ではもう最高。
 もともとあの人ご自身が「夜」って感じですしね。

 あの人の歌い方のクセの強い感じとかオノ・ヨーコ的スットンキョー具合とかも全部良い方に行って、まさに、ちあきなおみさんの「夜においでおいで」する歌のような世界。たまんないですよね。