ラジオ番組「子供電話科学相談」を聞きました。
お魚などに“心”はありますか? という質問。
興味深いですよ。
以前の「〜科学相談」で昆虫の先生の久留飛克明(くるびかつあき)さんが、「虫を見ていると心があるかのように感じられるコトがあります」というようなコトをおっしゃっていたように思います。また、別の回では「記憶については客観的に見ても、あるんではないかと思う」とされていました。
「へ〜」って思っていたんですけど、今回はお魚の分野から先生のお話をうかがいました。
北里大学海洋生命学部の林公義さんが目撃したという巨大なお魚、ロウニンアジのお話。
巨体の年老いたロウニンアジが沈んでいきそうになると前を泳いでいた若くてまだ小さいロウニンアジが助けるようなそぶりを見せたのだそうです。
脳科学者の篠原菊紀(きくのり)さんが後を引き取って思うところを述べました。
心を感じ取る脳の部位について教えていただきました。
犬の行動に心を感じる人がいて、魚の行動を見て心を感じる人がいる。刺激されている脳の部位はおそらく同じでしょうというお話。
しかし同じものを見て心を感じない人もいる。経験などにもよる。
“心”というもののメカニズムを議論する人と、“心”を感じるという分野を議論する人はまた別なんですよという現状の説明もありました。
異常とは別の話になりますが、私が好きなSF小説のP・Kディックさんは「共感」能力についてかなりこだわった人で。
おそらくよく知られた場面ですと「ブレード・ランナー」におけるフォークト=カンプフ検査ですね。
同じく小説家のダニエル・キイスさんが、ずいぶん前になりますけど来日して受けた新聞のインタビューでもやっぱり「共感」について強く言ってましたね。
私の場合、小さなコトになるかもしれませんけどイラスト作成においてこのアタリは大切にしていこうと思っています。