ドラえもんみたいなオバちゃんとの遭遇(説明編)

sen-da-gaya_anime

 今日は長い時間を寝てすごしてしまいました。
 仕事の進行が危機です。

 しかしブログのイラストに関するご説明もしておこうと思います。

 こちらも「遭遇ネタ」なんですが、「すれ違った」というモノではなくて「声をかけられて対面した」というタイプです。
 時期的には、前の「ニューロマ男性・遭遇編」の数年後かなと思います。

 場所としてはやっぱり千駄ヶ谷。北参道の交差点。当時は渋谷区役所の出張所があったんですけど、今はもう無いのかな? とにかくそこの横断歩道の手前で信号を待っている時でした。

 後ろから陽気な声で「ンま〜。うしろから見ると女の子みたいね!」って声をかけられました。オバちゃんの声です。

 私はもうその頃、髪の毛が長かったのかなと思います。
 私の長髪時代はけっこう長かったんですが、ただ単に伸ばしているだけで特に手入れなどはしていなかったので、女性の髪に比べると相当に傷(いた)んでいたと思うんですが、ゆるいくせっ毛ですので、見ようによってはパーマをかけているように見えたかもしれない。

 それに加えて生来の「茶髪」まではいかないんですが、髪を伸ばすと現れる程度の色の薄さがあるんで、諸条件が組み合わさって女の子に近く見えたのかもしれません。

 いつも汚い格好をしていましたから、たぶん髪の毛だけをとりあげてそんな風に言いたくなっちゃったのかと考えています。
 思ったコトがそのまま言葉になっちゃうオバちゃんっていますよね。

 そういうタイプの人だと思いました。
 それで振り返ったんですが。
 「いやいや、オトコですよ。ヘヘヘ」とか言いながら。

 そしたらびっくりしたコトに、顔つきや体つきなんかは想像通りの小柄で満面の笑みを浮かべた気のいいおばちゃんがソコに立っていたんですけど、ヒゲが! ヒゲが、生えてるんですよ。
 それも冗談みたいにピョーン、ピョーン、ピョーンってドラえもんのヒゲみたいな感じで合計20本くらい?
 数えようと思ったら数えられるくらいのマバラさがまた変なんですよ。

 今思うと、どっちかといえばバカボンのパパのくちびるの上のアタリのほうが表現としては近いのかなって気もするんですけど、当時の私は「えぇ〜っ! ドラえもん!」としか思えなかったです。時間にして1秒もない、とっさの判断。

 ヒゲを確かめたい! もっと仔細に! という気持ちと、「いやいやジロジロ見るのは失礼だ!」っていう葛藤。
 それと会話を止めちゃ不自然だってんでアウアウしながら何か言ったと思います。

 別に会話として発展はしなかったんでペコペコしながら、信号も変わったしってんでドキドキしながらその場を後にしたのでした。

 いや〜もうビックリ。
 東京っていろんな人がいますけど、そのおばちゃんの場合、ヒゲをのぞけば完全にドコにでもいるような普通のにぎやかなオバちゃんでしたから、もう初めて見るタイプ。私にとっては。

 それにしてもヒゲが不思議。あれはどうなっていたんだろう。
 毛穴はそんなに多くないのにヒゲの長さは1センチから2センチくらいあったと思います。

 シワを見間違えた可能性はゼロではないですけど、毛がピョーンってヒフから立っていたのは間違いないと思うんですよね。
 本当におどろきました。そんな思い出です。

 イラストは当時の私の心境もおりまぜたアニメ表現です。

 「ヒゲが生えてるオバちゃんだ! パピプペ・パピプペ・パピプペポ!」これが第1段階。

 「いやいや凝視するのはマズい! ソコだけ見ないように! 見ないように!」という思いから、肝心の場所に心理的なマスクをかけたのが第2段階。

 「でも見たい。ダメ。でも見たい。ダメ。でも見たい。ダメ。」という苦しい戦いが第3段階。矢印がヒゲのあたりを避けているような感じに表現してみました。

 まぁこんな感じです。
 これをダレかに聞いて欲しかったんですよね。
 サッパリしました。

 妖怪だったのかな…。