今日はNHKのFMラジオで、ドラマーのジャック・ディジョネット氏のソロ作を聞きました。
番組「世界の快適音楽セレクション」からです。
曲としてはレゲエっぽい感じでしたかね。
ディジョネット氏のドラムというのは、私はマイルス・デイヴィス氏とのコラボレーションでしか知らないワケなんですが、ロックにも通じるようなとがったビートの演奏者としてとらえておりました。
私のようなパンクロック愛好家にとってもかなり聞きやすいドラマーなんですよね。
が、しかし、本日に聞いた曲は開放的で。終始わらいながら叩いているようなリラックスした演奏でした。
多くのパーカッションもしつらえたセットなのかと思いますが、かなりお店を広げちゃってる感じで、多くの打楽器音を繰り出していたようです。
別の曲のおハナシになりますが、嬉しいコトにマイルス・デイヴィスご本人の曲もかかりました。
「シュガー・レイ」という、リズム的にも意欲的な、聞きどころがいくつもある曲。非常に良い選曲眼だなって思いました。
アルバム「ジャック・ジョンソン」からですね。本編ではなくて、5枚組の「コンプリート・セッション」からです。私も持っておりまして、お気に入りです。
ドラムは、ビリー・コブハム氏。あるいはディジョネット氏だってコトらしいんですが。スーパー豪華な人選。
個人的意見になりますが、ロックとかギター・サウンドが好きな方にとっては本編の「ジャック・ジョンソン」よりも「コンプリート・セッション」のほうが発見が多かったりして楽しめるのではないかって思います。私はジャズのことはよくわかりませんので暴論かもしれませんけど。
ま、しかしあえて言うなら具体亭に、曲「ウィリー・ネルソン」におけるジョン・マクラフリン氏のギター・サウンドですよ。ナマナマしい。
ガレージロックとか聞いてる人にももしかしたら聴きやすいんじゃないかと思います。かなり部屋鳴りしてるんですよね。ワウにしてもコレでもかってくらいに踏んでますし。
私の想像上の推測すけど、ギターアンプを部屋の角に向けて鳴らして、乱反射して帰ってきた特定倍音がブワッと広がったトコロを良いあんばいに設置したマイクで拾ったような音です。アンプの出音以上に太くなってるんじゃないかっていう音。
なんでも部屋のカドを利用するっていう発想は古いらしくって、ロバート・ジョンソンさんのコロにはもうあったとか無かったとかっていうおハナシなんですけど。
以上のようなワケでございまして、個人的に午後はもう「ジャック・ジョンソン祭り」ですよ。時ならぬ。
ライブ盤「アガルタ」における「ジャック・ジョンソンのテーマに始まって、コンプリート・セッションになだれ込みました。私のパソコンの音楽プレーヤーソフトでは、かったるい曲は外してあるんで聞いて楽しいのですけど、外した曲っていうのも8曲くらいですからね。くどいようですが「ジャック・ジョンソンのコンプリート・セッション」はガチャガチャしたロックを聴いてる人にもオススメです。
最後に、とりわけキワモノ大好きな方に向けて申し上げようかと思います。私みたいにエフェクター好きな方ですね。
曲「ウィリー・ネルソン(インサート2」」です。
背景音としてディレイ地獄が繰り広げられていて非常に楽しいです。
MASF社とかカタリンブレッド社の先進的なディレイが好きな方には良いのではないでしょうか。
もちろん当時はグラニュラーとか呼ばれるような機器は存在しませんので手作業でのおそらく多重録音。
しかし明確に、「ココにこういう音が欲しい!」という要求の元に重ねられた音の方が、偶然性に頼った音よりは必然性という面において正鵠を射抜いちゃうっていうのは仕方のないこと。是非ああいうランダムなリピート音を愛する方と、この「ウィリー・ネルソン(インサート2)」の素晴らしさを共有したい。なんていう希望を述べたトコロで、もう起きていられないくらい眠くなってまいりましたので終わりにしたいと思います。