きのうも少し書かせていただいたんですが、「男の子が探偵さんみたいな服を着ている」イラストのお仕事。その仕上げを行いました。
昨日の夜の作業が思っていたよりもはかどりまして、あとはもう陰影を描きこむだけという感じで進みました。
スパークスの古い曲「シャーロック・ホームズ」という曲を聴きながら作業しました。この曲がもう非常に好きで。
お仕事的には、いろいろと片付きましたので、あとはラフ・スケッチを進めている30点弱のお仕事だけになりました。
こちらは進んでいるようでなかなか進んでいないといった感じなんですが、今日から集中して進めようと思います。
――――――――――――――
午前中のNHK・FMの番組「世界の快適音楽」を聞きました。冒頭のゴンチチ「クラゲ」の歌を聞き逃すという痛恨のミス。
番組の終わり近くで、以前に「すきすきスイッチ」というバンドをされていたという方が新しく始めたユニットの曲を聞きました。
けっこう情感にあふれた荒々しい曲だったかと思います。
ギターはミヒャエル・ローターみたいな刻みでしたね。ドラムもまるでクラウス・ディンガーみたいな感じのハンマー・ビート。まるでノイ!ですよ。そう考えてみるとボーカルの感じは「ノイ! 75」におけるディンガー氏の叫びにも通じるものがあったかという感想でした。音の感じにすっかり耳を奪われてしまって、歌詞についての記憶がないのですけど、何かこう平易な日本語でちょっと良いことを歌われていたように思います。もう一度聞きたいですね。
その他にはケイ松永さんの「涙の半分」という曲を初めて聞きましたが、昭和なメロ回しが素晴らしい曲でした。エレベーターないそがしいエレキベース。まさにその時代の曲であるようですが、安井かずみさん作詞の世界もピッタリな非常にウレしい時代感濃厚な良曲でした。いやもうありがたい思いをしました。
ウィルソン・ピケットさんの「ア・マン・アンド・ア・ハーフ」という曲も聞きましたが、この歌伴のギターがまた素晴らしく良かったです。ゴツゴツしていてもう最高。
毎週1曲ずつ聞けるジャンピエーロ・ボネスキさんのシンセ曲ですが、今週は「モーギー・エンド」。もしかしたら「ムーギー」だったかも知れません、この辺、人によって言い方が違うんですけど。ていうことはボネスキさんがお使いなのはMOOGなのか、かなり良いものお使いなんだと驚きました。もう少しチープでチャーミングなアナログ・モノ・シンセなのではと考えていたのでビックリ。
曲としては楽しい曲でした。ボネスキさんは音色についてのアイディアも豊富な方で、特にLFOからのモジュレーションに私は注目しているんですが、メロディ主体の曲想の場合には音色がシンプルになる傾向があるみたいです。今週の曲はシンプルな可愛らしい音色。後半でオシレーター・シンクがかかった音が絡むといった局面もありました。
あと、太田裕美さんの曲もかかりました。若い頃の曲なのかも。めちゃくちゃ鳴ってましたね。太田裕美が。以前に読んだインタビューでアンガス・ヤングさんがブライアン・ジョンソン氏の歌唱を指して「彼が歌っているのを聞くとハーモニカが鳴っているような錯覚がある」みたいなコトをおっしゃっていたように思うんですが、おそらく非常に倍音が豊富ってコトであろうかと推測します。そんな意味においては太田裕美さんの歌もそんな感じで。
番組内でゴンチチのお二人がおっしゃっていたように、今でも太田裕美ボイスは印象が変わらないのですけど、とはいえ、若い頃の鳴りはまた別って感じでした。鈴みたいでしたね。