犬パトカー「つかまるカッパさん」

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 ラジオで「ステフィとネッリの物語」という小説の解説を聞きました。NHK第2「カルチャーラジオ 文学の世界」でした。

 今朝のことですが、番組表を見たら「大人が味わうスウェーデン児童文学」との文字が目に飛び込んできました。
 「スウェーデンの児童文学といえば、「長靴下のピッピ」的な楽しいお話かも!」と思って飛びつくように聞いたのですが、期待に反してかなり重い内容のお話でした。しかし抜粋された朗読の文章が非常に良くて聴き入ってしまい、番組の最後では涙ぐんでしまって大変でした。

 小説のタイトルは「ステフィとネッリの物語」というものでした。すこし年の離れた二人の姉妹の目を通して、家族だったり戦争だったり、人種差別だったり、愛情など、そしてポジティブなだけで無く、人の心に強くこびりついて離れないようなネガティブな感情までもが表現された小説であるようです。これはもう素晴らしい作家さんの作である雰囲気が濃厚です。

 ふたりの姉妹は年齢的には少ししか離れていないものの、成長期ですから数歳の差であっても物の見方だったり感じ方、受け止め方が違って、読者としてはハラハラしたり応援したり悲しくなったりするのではないかと思いました。そして姉妹それぞれのふたつの視線が物語の中で並行することにより、お話であつかうテーマが立体的に描かれていくことに感銘を受けました。
 ココまでくるとゼヒそのお話を読んでみたくなるのですが、けっこうなボリュームの本であるようです。これはむずかしいかな…。

 読書的なおハナシになりましたので近況報告的に記しておこうと思うんですが、現在の私は音楽家の大友良英さんの「ぼくはこんな音楽を聴いてきた(キチンと調べていないのでタイトルがちょっと違っているかもしれません」を読み始めたトコロです。案の定オモシロいです。