とんできたえらいロボ

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 本日はU.K.サブズという英国パンクバンドの音楽に耳を傾けました。初期パンクとハードコアパンクの境い目かなって時期のバンドです。リフでガンガン押す作風。私はこのバンドは大好きで特に20代最初の頃にはよく聞いていました。当時の個人的アンセムと言ってもいいくらいです。
 ちなみに世間的には、と言っても非常に狭いパンクロック界隈の評価ですが、割と1stアルバムが推薦されるんですけど私は2ndが好きです。

 去年、個人的にマイルス・デイヴィスさんの音楽を集中的に聞こうとしたコトがあったんですけど、U.K.サブズに流れてしまって失敗しました。というのも『カインド・オブ・ブルー(デイヴィスさんのアルバム)』で私のパソコン・ソフト内を検索するとあろうことか『アナザー・カインド・オブ・ブルース(U.K.サブズのアルバム)』も目につく位置に出てきちゃってついそっちなだれ込んでしまったと。
 いやー。チャーリー・ハーパー(U.K.サブズのリーダー)御大もまさか自作とデイヴィスさんの作品に接点があるとはよもや思っておりますまいってコトなんですけど。

 ちなみにこのU.K.サブズってバンドは非常にマメにライブハウス廻りをする人たちで、それが功を奏してかけっこう意外なミュージシャンがファンだったりします。意外って面で一番の代表はガンズ・アンド・ローゼスの方達(U.K.サブズの曲をカバーした)かと思うんですが、私ならではのアンテナ内で申しますとハイパー・バブルスっていうやはりアメリカのシンセ・ポップ2人組バンド。多分ご夫婦だと思うんですけど、好きなバンドリストに名前が載っていたと思います。年齢的にもガンズの方たちと同じくらいかなって感じでU.K.サブズが非常に積極的にアメリカの細かいところを廻ってた頃に少年時代を過ごしたんじゃないかと、まぁ私の完全な妄想ですけど、そう推測する次第です。
 地元の小さいライブハウスでイギリスから来たとんでもないおっちゃん見た!っていう衝撃なんですかね。チャーリー氏はデビュー時に30中盤、割とコロッとした体型、加えて非常なおっちゃん声っていう若さを感じさせる要素に大変にトボしい方なんですけどバイタリティーがまぁ濃すぎるっていうか予備知識なしだと相当驚くんじゃないでしょうか。見た目、寺内タケシと思ったら中身がギター・ウルフだったみたいな。そりゃビックリしても無理はない。

 ついでですんで私ならではのアンテナ内に含まれる情報をもう1件。
 東京は中野区の某有名なショッピングセンターにテクノ・ポップ周辺ではとみにその名を知られた音楽系ショップがあります。そこのご店主は80年代初頭に欧州からイギリスまで巡ってライブを見た。それにとどまらず録音もしておいたってことでディープなマニア諸氏には知られた方なんですけど、この諸録音物件の中にU.K.サブズのライブも含まれます。46分テープものだったため完録に至っていないのが残念ですが、このご店主どうも少年時代からとにかくコンサートの現場で聞いた音は録音できるかぎり録音してるって人みたいで録音が手慣れているというか、かなり音がいいのです。

 私はコンラッド・シュニッツラーというドイツの音楽家が生前に残した自家製CD-Rをこのお店から結構まとまった枚数買っていた時期がありましてオマケとしてU.K.サブズのライブ音源を分けてもらったと。まぁコンラッド・シュニッツラーとバーターでU.K.サブズの音源を分けていただいたってのもすごいハナシですけどね。けっこう真逆ですよ。音の傾向として。

 U.K.サブズのライブを具体的にしますと「live in london at lycum 1980_10_19」です。2ndアルバムが出た後のツアーだったのかな。「イエー・バッキン・ランダンッ!」とかチャーリー氏がガナなれておいでですので凱旋ライブですよね多分。ツアー大団円って感じのバンドもこなれた大変に素晴らしい瞬間を捉えた録音です。
 私の気のせいかもしれませんがニッキー・ギャレットのデカい音に隠れて控えめにもう1本のギターが鳴っているような気もします。一瞬5人編成だった時なのかも。

 まぁ私に言えるのは以上です。奇跡的な確率で私のささやかなブログに訪問される方の中にテクノ・ポップ周辺とU.K.サブズの両方を激愛する方がもし居たなれば上記情報が役に立つ瀬があるのかもとカヨーに思う次第です。わかりませんけどね。