ひなんキャットの目から見たら

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 本日もNHK・AMラジオ「すっぴん!」を聞きました。
 伊豆半島は松崎町(まつざきちょう)でマウンテンバイクの活動をされている方がゲストとしてお話をされていました。
 なんでも今は使われなくなってしまった古い山道を整備して自転車で走るという趣旨のようでした。トレイル・ランあるいは林道ダウンヒルって感じでしょうかね。
 一般の登山道に自転車が侵入して荒らすコトが各地で問題になっていたように聞きますので、専用のエリアで走ることはかなり良いんじゃないかと思います。

 ところでこの松崎町。伊豆半島の西側の先っちょの方でして、同じ静岡県内と言っても私が住んでいる富士市からは相当な距離があるんですけど、実は私が高校生のコロに美術部の夏休み合宿として行ったコトがあります。押しも押されぬ昭和なコロですよ。相当な昔です。

 当時は我が富士市の港からフェリーが出ていて西伊豆へは割と容易に行けたんですよね。しかし当日は晴天でしたが波が高かったようで、気分が悪くなる美術部員が続出でした。私はあまり乗り物酔いってしない方なんですが、少し気分が悪くなる瞬間もあって危なかったです。バウンバウンゆれてましたね。

 松崎町には過去にウデの良いしっくい職人がいたコトで有名です。その名を長八(ちょうはち)さんというんですけど。具体的にはしっくいをコテで盛り上げて着色して装飾性を高める的な手法です。

 私たちは長八さんゆかりの美術館を見学して、その他にはお寺の天井に大きな龍の絵が描いてあるのを見学して、海水浴もして、絵も描いたって感じだったと思います。けっこう盛りだくさんですね。大変ですよ。

 本当はこの合宿でいちばんの思い出は帰りの道で訪れた三島にある佐野美術館で見た東山魁夷先生による絵画なんですが、そちらはまた別の機会に。
 以上、高校生のコロの思い出でした。

 昔のおハナシとして関連するんですけどイラストレーターの原田治(はらだおさむ)さんが亡くなられたそうです。
 以前に当ブログで書いたコトでもあるんですが、実は私が今描いているようなイラストの線の感じっていうのは原田さんの影響が強いのです。具体的に描線をマネしようっていうのとは違うんですが、確信を持って引く強い線っていうんでしょうかね。

 私がグラフィックデザイナーとして勤務していたコロに英会話の学習教材として原田さんが書き下ろされたイラストが大量に入稿してまいりまして。
 当時は原稿を使用サイズに拡大縮小する際に“紙焼き(かみやき)”っていう作業があったんですが、解説しますと大きなカメラを据えた暗室にヒトが入って対象物にピントを「ギョイ〜ン・グルグルグル」って感じに合わせて任意の大きさに拡大縮小の上、感光紙に像を焼き付ける的な感じです。カメラと言っても白黒なんですけどね。「二値化された像」っていうと似たお仕事をされている方にはわかりやすいかもしれません。

 暗室に入る作業ですのでひと目も無くなるワケで割と真剣に生原稿を観察する機会に恵まれました。実に良い線でした。
 原田さんのカタチの取り方とか描線っていうのは今でもトップ・レベルのソレです。
 一切の面識もない私ですけどご冥福を祈る次第です。すごい人だったと思います。

 最後にラジオ番組「すっぴん!」におハナシを戻して終わろうと思います。

 DJやついいちろうさんご選曲の3曲に耳を傾けました。
 本日はラッパーのECDさん特集でした。DJやついさんは以前の“いとうせいこう”さんというかクチロロ特集の時の3曲も良かったんですけど、本日の3曲も良い紹介でした。
 「ロンリーガール」と「ニューエラ」と「ラッキーマン」がかかりました。

 私は田我流(でんがりゅう)さんと一緒にラップした「ストレイトアウタ・イチミヤ」って曲が好きなんですが、まぁこのECDさんって私が今更言うまでもないくらいそのスジでは有名な方なんですが、パンクロック以降の日本のアレコレを調べていくといたるトコロで名前が出てきます。音楽的な好奇心はすごく強いというか貪欲な方で。デトロイト・テクノなんかにもかなり早い時期に反応していたみたいで驚いたものです。

 私が初めてそれと知らずに見たのはやっぱりパール兄弟のリーマンズだったんだと思いますが、そっからずいぶん時期をおきますけどイルリメさんとの活動だったりしますか。ワタクシ的に申しますと。
 直近の話題は「ECD闘病中」ですね。みんなびっくりしたっていう。いやもう本当に元気になって欲しいです。
 「ラッキーマン」を聞いていてつい涙ぐんでしまいました。決してそういう曲ではないんですが。