本日のイラストは先日に引き続きまして「ボーおじさん」です。ロックの来た道をたどるイラストシリーズの一環です。
このボー・ディドリー氏なんですが、ロック&ロールの偉人であると同時に「変なギターを好んで弾いたおじさん」としても知られています。自身がデザインしたギターを発注していたようですから、相当なアイディアマンです。
一番に有名なのは真四角なギターですけど、その他も見逃せないギターは多くあります。とりわけ私が気に入っているのが本日のイラストにした巨大なギターです。
ネックやエレキギター本来のパーツなどは既存のものを流用しているんですが、まず上のビヨーンって伸びた大きなツノにいろんなノブが付いています。これはエフェクターですね。ボーさんはギターにエフェクターを詰め込むことを良くやります。ステージではステップを踏みながらギターを弾き、歌を歌ってお客をあおるスタイルで、割とそこいら中を移動しますので、普通のギタリストのように足元にこうした機器を並べると、自由が阻害されてしまうからかも………しれませんけど、単にギターに色々詰め込むのが好きだったからっていう気もします。
具体的にどういったエフェクトが内蔵されているかというと、ボーさんのスタイルからしてトレモロとフェイザーでしょうか。それと実物の写真を見るとボスのオート・ワウかなって思います。
下の方に目を移すと大きな箱が収められているんですが、ボス社のリズムマシーンです。DR-550だと思うんですが。これはちょっと驚きますよね。エフェクターをギターに内蔵するっていうのは、すごく珍しいかっていうと実はそうでもないんですが、リズムマシーンを丸のママ仕込むっていうのは珍しいです。
そもそもこういう大胆なボディ形状をしたギター自体がマレっていうのもありますが。
当然ながらこのギターのアウトプットは写真で見る限り2系統。全体の重さは相当なものだと思います。ボーさん晩年の、座ってギターを弾くようになってからの1台だと思います。イラストでは両手を振り上げて元気な感じにしてありますけど現実にこういう写真を見て描いたワケではなくて私の想像です。
あとは見逃せないのはグラフィックイコライザーです。ボーさんの場合、他のギターにも同様の改造がされていたりしますので、けっこう使用頻度は高かったのかなと思います。
動画で見ると下と上を軽くブーストして真ん中はなだらかに削るっていう感じです。ご自身の声質から考えても理にかなった設定ですけどいつもそうだったかはわかりません。
アンプはロン・ウッドと日本に来た時はツイン・リバーブだったと思います。公演を見に行ったワケではなくて雑誌を見ての情報なんですけど。
ボーおじさんはあと2回くらい続けようかと思います。音源は1枚も持ってないんですけど私は好きなんです。
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お昼前にNHK・AMのラジオ番組を聞きました。本日はグリムスパンキーという日本の2人組バンドがご出演の上、スタジオライブもされていました。途中から聞きましたので残念ながら1曲だけしか確認できませんでしたが、折しもツアー中だということで安定感のある演奏を聴けました。非常に調子は良いようです。
このお二人はまだお若いんですが、日本中の古めロックが好きな人の多くがが注目していることでしょう。
お話を聞くに、ボーカルの方もギターの方も明るい調子で、伝えるべき部分はしっかりと伝えていて立派だなと思いました。
その他、番組中では松本幸四郎さんの若い頃の曲を聞きました。タブレット純さんのご選曲でした。60年代歌謡とかエレキギター関係の本などでジャケット写真はよく見るぞって感じの1曲ですが、耳にしたのは初めてでした。
田村正和さんのシングル曲というのは完全に初めて知りました。矩形波なトレモロのかかったオルガンが一瞬使われていたのが嬉しかったです。時代感のよく出た曲だと感じました。
タブレットさんのコーナーは非常に勉強になりますね。毎度のことですが。