本日のイラストのモデルはチャック・ベリーさんというアメリカの音楽家です。
ベリーさんはロックン・ロールの始祖とも呼ばれている方だそうです。
ベリーさんのお顔立ちをオポッサム的なフォルムに落とし込むのは難しかったです。
本日のイラストが最適解であるのかまだ自信はありません。この後もチョクチョク登場させたいなと思います。
次に描くときはギブソンES-355ですよ。
私の中でベリーさんはちょっと元ミンク・デヴィルのウィリー・デヴィルさん(故人)と似た位置にあるんでそのへん、ゴッチャにならないようにと苦心いたしました。
ベリーさんの音楽についてなんですが、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をご覧になったことのある方はご存知かもしれません。
私自身はあの映画を見たことがないんですが、それでもさすがに大体のスジは把握しています。よく知られた曲、「ジョニー・B.グッド」。その作者がベリーさんです。
ベリーさんがインタビューで明らかにしている通り、「ジョニー・B・グッド」には下じきとなる曲があって、それは先日に描かせていただきましたがルイス・ジョーダンさんの「エイント・ザット・ジャスト・ライク・ア・ウーマン」になります。
ジャンプ・ブルースからロックン・ロールへとつながった感じですかね。
ベリーさんのインタビューだと楽器の編成的にもビッグ・バンドっぽくしたかったみたいなこともおっしゃっていて、まぁほとんどルイス・ジョーダン・フォロワーみたいな感じになりますか。
ご本人としては別に革新的なことを始めるつもりとか野心とかはなかったのかもと個人的には感じています。
それじゃどのへんが“ニュー”だったのかってコトになるんですが、日本の音楽家・鮎川誠氏がギターマガジンで昔おっしゃっていたコトによると「モダンな8ビート感覚」なんだそうです。
特に初期の録音だと伴奏は2ビートであるのだが、そこに当時は斬新だった8ビートで乗っかるベリーどんの歌とギターが非常に鮮烈であるみたいな、そんな感じでしたでしょうか。
ベリーさんの初期の録音というと「メイベリーン」。この曲で聞かれるギターのトーンが私はかなり好きで。「サーティ・デイズ」もおそらく同じ日の録音だと思うんですが、こっちもイイですよね。ンがしかし音色の話はともかくリズムに着目してみると確かに伴奏はカントリーとかラグタイムっぽいのかなと感じます。
別段リズムとしてギクシャクした感じはなくて、歯切れが良くていい調子ですよね。ベリーさんの歌のキレも素晴らしく良くて。
多様なリズム感覚を持った人が合奏して生まれた名調子なのかなと思いました。
ベリーさんの録音に多く参加されていたベーシストが、チェスレコードの番頭はん、ウィリー・ディクソンさんであったそうです。
具体的な参加曲を知らない私ですが、「メイベリーン」とかのベースライン。単調なダーン…ドーンって感じですけど、けっこうゴーストノートを入れてノリを良くしているように聞こえますよね。