ほら穴の中で修行するセンザンコウさんを描きました。
私の住む富士山のそばには、大小のほら穴があるようです。
富士山が噴火したときにできたものなんですが、その中でも富士山信仰と結びついて有名なものですと、富士宮のちょっと奥の方の人穴(ひとあな)。これは富士山が世界文化遺産に登録された時の構成要件のひとつです。
しかし今回、私が絵にしたのはもっと小ぶり、なおかつ私が住んでるトコロの近所。2〜3キロしか離れていません。茶畑に囲まれたほら穴です。
おそらく私有地であるせいなのか特に一般に公開はされていないようなので、私もだいたいあのヘンだよなってくらいしかわからないんですけど、わざわざ遠くから来た人があのアタリで祈ったりして納得がいったのかなって感じがします。
まだあんまり「山」って感じがしない場所なんですね。
足腰の弱った人がとりあえず祈りを捧げたいって場合には良かったかもしれませんけど。
昔の富士登山に使われた道沿いにありますので、想像ですけど「お作法的」に立ち寄った場所なんでしょうか。「お胎内めぐりスタンプラリー」的なノリがあったとすれば。
まぁ結局全然わからずに書いてるんですけど。
今はあんまり信仰的な目的で富士山まで来る方は少ないでしょうけど、昔はそういう人がいて、私もよく利用するような生活道路をフラフラ歩いていたのかと思うと不思議な気がします。
「昔の富士登山道」って本当に地元も地元。そのへんの道なんですよね。
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イラストでは絵画的な効果を狙ってほら穴の中で大きな火をバンバン焚いちゃってますけど、ケムリに巻かれてセンザンコウさんがコロッといっちゃわないかハラハラしますね。
ケムリの逃げ道を確保した上で、ほら穴の入り口に送風機を置くなどして空気の流れを良くするべきです。
私は建設現場のアルバイトで地下の小さな空間に潜って作業することがありましたのでこの辺については敏感になってしまいます。
けっこうちゃんとした工場とか現場でもたまにまだありますからね。酸欠。
バイトの身分とかでも構わないんで、これヤバいんじゃないかって思ったら監督に「酸欠、大丈夫だよね〜」って軽い感じで言ったほうがいいですよ。
大学出たての若い監督さんなんかだと所長に言われた作業の遂行だけ頭にあって安全確保がどっかに飛んでる場合もありますからね。
誰か死んじゃったりしたら次の日は現場検証で現場が1日止まっちゃいますし、誰のためにもなりません。